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型破りな法王、権威主義的な近衛隊長を解任

型破りな法王、権威主義的な近衛隊長を解任

Posted December. 05, 2014 04:59,   

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万人に寛容そうなフランシスコ・ローマ法王にも嫌いな人はいたようだ。ローマ法王庁の公式日刊紙「オッセルヴァトーレ・ロマーノ」は3日、「法王は近衛隊長のアンリヒ大佐を解任することにした」と報道した。法王庁は具体的な解任の理由については明らかにしていない。

英国BBC放送は現地の消息筋の話として、「近衛隊長の行き過ぎた権威主義は、法王の気に入らなかったようだ」と分析した。また、「アンリヒ近衛隊長がバチカン内兵舎の上にある高級マンションに住んでいたことも、法王は不満に思ったのだろう」と伝えた。英国の日刊紙「ガーディアン」は、「近衛兵に過酷な業務を強制し、厳し過ぎるルールを適用するなど、近衛隊長の権威的なスタイルを法王は嫌っていた」と説明した。

「脱権威主義的」な姿勢を示すフランシスコ法王は、自分を護衛する近衛兵らに対しても、過度な硬直化を避けるよう注文している。この過程で抑圧的な近衛隊長の管理方式と、数回衝突したという。英国の「テレグラフ」は、「法王は、立って警戒に当たっている近衛兵に、少し座って休むよう勧めたが、『近衛隊長の命令のため、そうにはできない』と答えられたこともある」と報道した。

バチカンを守り、法王を護衛する役割は、1506年からスイス衛兵が担っている。計110名で、別途の軍隊を設けていないバチカンの唯一の武装兵力だ。