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[オピニオン]ハニーバターチップ大ヒットの秘密

[オピニオン]ハニーバターチップ大ヒットの秘密

Posted December. 04, 2014 08:13,   

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最近、人々が最もやりたがっているものの、最もやりにくいことは?ハニーバターチップを食べながら、映画・インターステラーをアイマックスで見ることだという。アイマックスでのインターステラーの映画予約も難しいが、ハニーバターチップを手にするのは、天の星を取ることほど難しい。ハニーバターチップが9月、初めて発売された時は、2つ買えばもう1つおまけでついてくるイベントまで行われたというが、最近は、ハニーバターチップを食べたという人たちは目にできない。大手スーパーに行ったが、買えなかったという声だけが聞こえてくる。許生傳(ホセンジョン、朝鮮時代の小説)のような買占めが起きたわけでもないのに、このような品薄現象などこれまで見たことがない。

◆菓子類の流行に敏感でない私も、先週からあちらこちらで、ハニーバターチップのことを耳にし始めた。最初は、メーカーのヘテが故意に生産量を減らして、品薄現象を起こす新手のマーケティングではないかとうたがった。ヘテが、工場をフル稼働していたところ、機械が止まり、仕方なく生産量を減らしたという声も聞こえてきた。昨日、ヘテが釈明した。「江原道原州文幕(カンウォンド・ウォンジュ・ムンマク)工場で、3交代・24時間の生産体制を整えて、ラインをフル稼働しているが、注文量に追いついていない」

◆流行というのは、雲のようなもので、何時起きて、何時消えるかはっきり分からない。ハニーバターチップが人気を集めた理由については、さまざまなうわさが飛び交っているが、生徒たちの間での口コミの上、一部の芸能人らがSNSなどで、我先に言及し、爆発的な反応が起きたというのが、一番もっともらしい。ユーチューブを通じた口コミで、世界的にヒットした歌手・サイの「江南(カンナム)スタイル」ほどではないが、SNS時代には口コミが恐ろしいことを示したもう一つの事例だ。

◆今年の流行商品に、ハニーバターチップを追加できるだろうか。ポテトチップがしょっぱさを失えば、それこそ何も始まらないが、ハニーバターチップは、ポテトチップはしょっぱい味が定番だという固定観念を崩した。発売直後、ハニーバターチップを食べた人たちの話を聞けば、やや甘くて、香ばしいポテトチップだという。菓子の名の通り、ポテトチップに蜜(ハニー)やバターを加味した。欧米式のポテトチップは、韓国人の口にややしょっぱい過ぎるのは事実だ。ハニーバターチップが、長く人気菓子になるかどうかは、まだ食べたことのない人たちが多く、もう少し様子を見なければならない。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com