Go to contents

[社説]THAAD配備、中国が干渉することではない

[社説]THAAD配備、中国が干渉することではない

Posted November. 28, 2014 03:00,   

한국어

邱國洪・駐韓中国大使が26日、国会議員と会った席で、米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の韓国配備について、「中韓関係に悪い影響を及ぼす」と述べた。北朝鮮の核とミサイルから国土を防衛するための手段としてTHAADが議論されているが、韓国と米国政府は配備に関する公式協議をしていない。これを知らないはずがない邱大使が、「THAADは北朝鮮ではなく中国を目標にしているという印象を持っている」とし、公開的に反対した。外交慣例に外れるだけでなく、内政干渉の素地まである発言であり、快くない。

与野党の議員12人が邱大使の発言を聞いたが、誰も反論をしなかった。国民の代表である国会議員なら、邱大使に外交使節として、駐在国を尊重するよう求めるべきだった。国会南北関係発展特別委の元恵栄(ウォン・ヘヨン)委員長は、記者会見を行い、邱大使の発言を伝えた。中国政府からTHAADを憂慮する見解が出たことはあるが、邱大使のように露骨に反対の意思を明らかにしたことは初めてだ。邱大使の発言を機に、中国のTHAAD反対論が一層強まる可能性がある。

北朝鮮は、国連の北朝鮮人権決議案採択後、大統領府を名指しして核攻撃を警告した。スカパロッティ韓米連合司令官は最近、北朝鮮が核弾頭の小型化技術を保有していることを確信すると述べた。北朝鮮の核の脅威の中で、韓国は生存と安保のために、最善のミサイル防衛体制を構築する主権的選択をしなければならない。中国が干渉することではない。むしろ、中国はこれまで6者協議議長国の責任を全うできず、北朝鮮の核の脅威を育てたことへの反省をしなければならない。

中国は、THAADが北朝鮮ミサイル防衛には効果がなく自国に脅威になると主張するが、行き過ぎた誇張だ。スカッドミサイルをはじめとする短距離ミサイルに備えるために開発されたTHAADは、中国に対抗するためのものではない。しかも、最近中国は、射程距離400キロの先端地対空ミサイルシステム・S400の購入契約をロシアと締結した。自分たちのミサイル防衛網は強化し、隣国のミサイル防衛努力を非難することが、習近平主席が強調する「成熟した戦略的協力パートナー」関係ではないだろう。