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資金を供給しても消費が伸びない理由とは

資金を供給しても消費が伸びない理由とは

Posted November. 15, 2014 04:31,   

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世帯主が30歳未満だったり、60歳以上の家計の融資が、急激に伸びていることが、調査の結果分かった。また、全体世帯の資産の上位20%が、資産の59%を保有しているほど、その偏りは深刻だった。

韓国銀行や金融監督院、統計庁が、全国2万世帯あまりを対象に調査して、14日発表した「2014家計金融・福祉調査」の結果によると、3月末現在、家計資産は平均3億3364万ウォンと、昨年に比べて2.1%伸びた。資産のうち不動産が占める割合は67.8%だった。

資産は伸びたものの、負債も伸びた。1世帯当たりの平均負債は5994万ウォンと、1年前より2.3%伸びた。負債は、金融負債68.3%(4094万ウォン)と賃貸保証金(31.7%)で構成されている。特に、30歳未満の世帯主の負債は1558万ウォンと、1年間で11.2%が伸び、60歳以上の世帯主の融資も4372万ウォンと、昨年にくらべ4.1%伸びた。まだ、就職できずにいる若者層や老後の所得が十分でない高齢層は、借金で生活しているものと見られる。

金融負債のある世帯のうち、「元利金の返済に負担を感じている」と答えた世帯は71.8%だった。処分可能所得比元利金返済額の比率は、前年より2.4%ポイント高い21.5%と集計された年代別には50代、職業別には自営業者が資産も多かったが、融資も一番多いことが分かった。

家計資産の場合、上位20%の5段階世帯の平均資産は9億8223万ウォンと、全体資産の58.9%を占めている。一方、下位20%の1段階世帯は、全体資産の1.7%のみ占めており、階層別の二極化がはっきりしていることが明らかになった。

今回の調査を基に算出したジニ係数は0.302と、昨年の0.307より低く、不平等はやや減っている。ジニ係数とは、所得不平等を示す指数であり、その値が大きいほど不平等が深刻であることを意味している。

昨年、1世帯の平均所得は4676万ウォンと、前年比4.4%伸びた。所得は伸びたものの、消費に使った金は2307万ウォンと、1年前より0.2%伸びに止まった。税金や公課金などの非消費支出が昨年より伸びており、実際に使える所得が減っているためと見られる。