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[オピニオン]李承哲、ソン・イルグクの入国を拒否した日本

[オピニオン]李承哲、ソン・イルグクの入国を拒否した日本

Posted November. 12, 2014 03:51,   

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青山里(チョンサンリ)での戦いの英雄・金佐鎭(キム・ザジン)将軍の外ひ孫のタレントのソン・イルグクは、12年、「8.15記念の独島(トクト)水泳横断行事」に参加したあと、とんでもない経験をした。日本外務省次官は、「悪いが、ソン・イルグクはこれから、日本に来られないだろう。それが日本国民の感情だ」と話した。ソン・イルグクが出演した韓国ドラマ「神と呼ばれた男」の日本での放送もキャンセルとなった。彼は、「日本外務次官の、『ソン・イルグク、悪いが日本に来れない』という言葉に、なんともいえない」といい、「うちの3人息子の名前を呼んでみましょう。大韓、民国、万歳!」という書き込みをツイッターに掲載した。

◆歌手の李承哲(イ・スンチョル)が9日、日本に住む知人に会うために、妻と一緒に日本を訪問しようとしたが、空港で入国が拒否され、韓国に戻ってきた。李承哲は今年8月、脱北青年団体の合唱団員らと一緒に、独島でミニコンサートを開いた。日本政府は、入国不可の理由について、ごまかしているが、誰が見ても、「独島での公演」への仕返しだ。さらに、李承哲の妻まで入国を拒否したのは、先進国という言葉が顔負けする行為だ。

◆独島関連発言をしたり、活動をする韓国芸能人にとって、日本が有形無形の圧力を加えているのは、公然の秘密だ。日本で人気の高い韓流スターらも、一応、日本政府や右翼勢力の機嫌を損ねると、日本での活動は事実上諦めなければならない。日本の官民が、独島関連発言を行った韓国芸能人らのブラックリストを共有し、管理しているといううわさまで出回っている。

◆日本の独島を巡る領有権主張を、私は決して認めないが、特派員生活を通じて、日本で、「独島は日本領土だ」という考えが、相当広まっており、韓日両国間に、「相互に会えない平行線」のような敏感な事案だということをよく知っている。とはいえ、入国拒否というめちゃくちゃなやり方で、韓国芸能人らを萎縮させ、口にくつわをはめさせるのは、あまりにも稚拙なことだ。韓日関係は改善されるべきだが、耳を覆って鈴を盗むような「日本軍慰安婦の強制的募集などなかった」という強弁や、李承哲やソン・イルグクの入国拒否は、「島国日本」ならではの閉鎖的かつ国粋主義的な風土の壁が、どれほど高いか、改めて気付かせてくれる。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com