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「遺体を片付ける人たちの食事代でも」 一人暮らし高齢者が残したものは…

「遺体を片付ける人たちの食事代でも」 一人暮らし高齢者が残したものは…

Posted November. 01, 2014 03:35,   

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「ありがとう。クッパでも一杯食べてほしい。気にしないで」

先月29日、ソウル東大門区(トンデムング)の住宅街で1人暮らしの高齢者のチェ某氏(68)が、部屋で首をつって死んだ状態で見つかった。通報を受けて駆けつけた警察は、チェ氏が死亡した隣の部屋のテーブルの上に、このような手書きの封筒や現金10万ウォンを見つけた。自分の遺体の片付けのために来る人たちのために、食事でもしてほしいと、チェ氏が最後に残したお金だった。

基礎生活受給者として、SH公社の1人暮らしの高齢者への住宅保証金支援金(5700万ウォン)を受けて生活してきた彼は、住宅の持ち主が変り、当初、この日に引っ越す計画だった。警察によると、チェ氏は未婚であり、工事現場などで働きながら生計を立ててきたが、3ヵ月前に、老母が他界した後は、仕事をしなかったという。チェ氏は、「クッパの食事代」の10万ウォンのほか、電気・水道料金や葬儀費などの名目で、パリッとした新札176万ウォンを自宅に残した。ソウル東大門警察署は31日、「自宅を明け渡さなければならない立場におかれたチェ氏が、自分の立場を悲観して、自ら命を絶ったものと見られる」とし、「自宅で見つかった金は、彼の甥に渡した」と明らかにした。