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映画の巨匠タランティーノ、「私にはビデオショップが大学」

映画の巨匠タランティーノ、「私にはビデオショップが大学」

Posted November. 01, 2014 03:35,   

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誰かにどの監督の映画が好きかと尋ねられた場合、クエンティン・タランティーノは良い選択肢だ。B級の感受性とユーモアを愛する「クールな映画愛好家」という印象を与えるのに適格だからだ。相手が「彼の映画は暴力的ではないか」と言うなら、この本を引用してもいい。「タランティーノが言った。暴力は自分の芸術的才能の一部だと。映画の中の暴力とは趣向の問題だ」。

タランティーノが「レザボア・ドッグス」(1992年)でデビューした時から、黒人ジャンゴを登場させて話題になった「ジャンゴ・繋がれざる者」(2012年)直後のインタビューまでの20年間、記者、映画評論家、教授などと行った24のインタビューを集めた。

28才でサンダンス映画祭で華やかに名を馳せたタランティーノは、「スティーヴン・スピルバーグ以来の最も強力なワン・ツー・パンチを飛ばした監督」(評論家ジム・ホバーマン)になった。多くのインタビューは、彼が母の手ひとつで育ち、俳優を夢見て中学校を中退し、5年間ビデオ店で働いた経歴に注目する。「ビデオ店が大学だった」と語るタランティーノは、「白人ゴミ」扱いされて過ごした時代、「映画を作りたいと思わなかったなら、詐欺を働き、監獄に行っただろう」と話した。また、「老いた監督にはなりたくない。60代には映画を作らず、小説を書いたり映画館を運営したい」という夢も明かす(2003年のインタビューなので、考えが変わったかもしれないが)。言葉の多い映画のように、監督も話し好きだ。タランティーノのファンなら、興味深く読むに値する。