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潜水艦司令部、設計ミスなどで来年創設が微妙に

潜水艦司令部、設計ミスなどで来年創設が微妙に

Posted October. 29, 2014 03:17,   

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韓国軍の潜水艦司令部創設事業が、設計ミスなどによる工程の遅延で3年間漂流していることが確認された。このため、来年2月に創設が予定されていた計画に遅れが出る可能性が指摘されている。潜水艦司令部の創設計画に支障を来たせば、北朝鮮が韓国よりも保有している潜水艦の攻撃に対抗する備えに大きな穴があくことが憂慮される。

東亜(トンア)日報が28日に入手した国会予算決算特別委員会の来年度予算案検討報告書によると、この3年間の同事業の予算執行率は、18.1%(2012年)、47.7%(2013年)、3.9%(今年9月末)だったことが明らかになった。報告書は、「土地の選定と開発制限区域の管理計画の変更承認に時間がかかったために着工が遅れたうえ、設計ミスによって工程が遅延したことが主な原因だ」と分析した。

国防部と海軍は、2012年から2015年までに222億ウォンを投じて、慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)の鎮海(ジンヘ)に司令部の建物と停泊施設を保有する潜水艦司令部の創設事業を推進してきた。同事業の核心は、海軍の准将が指揮する海軍第9潜水艦の施設と人員を拡大し、少将が指揮する司令部に改編することだ。軍当局は先月末、来年2月1日付で司令部を創設すると明らかにしたが、現在の進捗状況は、この目標の達成が困難なほど遅れていることが明らかになった。

防衛事業庁は、来月に設計変更と修正契約を締結し、装備と人員を追加投入するなど、司令部の工事日程をできるだけ操り上げる方針だ。

しかし、予算決算特別委の報告書は、「施設工事の特性上、工期が足りずに今年の予算(施設工事費)113億ウォンのうち相当規模を繰り越すことが避けられず、2015年の完工も不透明だ」と指摘した。このため、軍が要請した2015年の事業予算案97億2800万ウォンのうち約10億ウォンを事業の進捗状況を点検して反映するかどうか決定しなければならないと提案した。

潜水艦司令部の創設は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の「国防改革2020」の一つで、2012年を目標に推進していたが、予算問題で2015年に延期になった。軍関係者は、「哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没事件で見るように、高まる北朝鮮潜水艦の脅威に対抗して効率的かつ体系的な事業推進が切実だ」と強調した。