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「イメルダ氏の裏金誘致」名目で2億ウォンを騙し取る

「イメルダ氏の裏金誘致」名目で2億ウォンを騙し取る

Posted October. 29, 2014 03:17,   

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ソウル江南区(カンナムグ)のとあるビルの管理部長のイ某氏(45)は、12年5月ごろ、未払い賃金を受け取れず、金銭面で苦労していた。気をもんでいた彼に、知人を通じて知り合いになったバク某氏(50)が、耳寄りな提案をしてきた。仲間の1人と一緒に、彼を訪ねてきたバク氏は、「マルコス元フィリピン大統領の妻のイメルダ夫人の数千億ウォンの裏金が、韓国銀行に眠っている」と切り出した。靴のショッピング中毒で有名なイメルダ夫人は、「贅沢の代名詞」といわれている。

バク氏は、「裏金管理の委任を受けた会長を知っている。彼と一緒に、政財界の関係者を動かして、裏金を流通させる考えであり、経費を工面してほしい」と持ちかけた。さらに、「裏金の一部で、あなたが勤務しているビルを一緒に買収したあと、再び分譲しよう」と付け加えた。バク氏グループは、「会長」と紹介した知人が、イメルダ夫人と一緒に撮った写真まで見せた。ビルのオーナーになる夢で胸を膨らませていたイ氏は、経費名目で、1億ウォンを渡したあと、バク氏グループの接待のための遊興費として1億ウォンを使った。

イ氏は、マンションを担保にした融資や弟の結婚資金、家族のクレジットカードを借りて、バク氏グループに金を渡したが、9ヵ月が過ぎても、裏金の持ち出しに成功したという知らせは聞こえてこなかった。自分が騙されたことに気付いたイ氏は、バク氏グループを警察に告訴した。ソウル江南警察署は、裏金投資誘致を口実に、詐欺を働いたバク氏など、2人を詐欺容疑で拘束したと、28日明らかにした。警察の関係者は、「イメルダ夫人の裏金は、実体のないものだった。大きな衝撃を受けたイ氏は、3度も自殺を図った」と明らかにした。