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三星、LED照明事業から撤退

Posted October. 27, 2014 04:43,   

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三星(サムスン)電子が2010年5月、「5大次世代事業」の一つに選んだ発光ダイオード(LED)照明事業から事実上、撤退することを決めた。

三星電子は、LED照明関連海外事業(販売、マーケティングなど)を全面的に中止することを決めたと、26日、明らかにした。現在、北米や欧州など、主要海外法人や支社で、LED照明関連業務を担当していた組織や人材を撤退させている。また、海外の取引先にも、「これ以上LED照明関連海外事業を展開しない」と通知した。

三星電子の関係者は、「割合遅れて市場に参入したため、従来の各メーカーとの競争が厳しかった上、最近は、低価格攻勢をかけてくるメーカーも多くなっており、このような決定を下した」とし、「これからは、LED部品事業に全力を傾ける計画だ」と語った。

白熱灯やハロゲン照明より寿命が長く、電力消費量が少ないので、次世代照明として脚光を浴びているLED照明は、フィリップスやオスラムなどの、欧州系グローバル電子メーカー各社が市場を先導している。また、最近は、中国を中心に、価格競争力を掲げた中堅・中小企業各社の挑戦も手ごわい。

三星電子は当面、国内ではLED照明事業を続ける計画だ。しかし、市場規模が小さな上、一部の製品の領域は中小企業の適合業種と指定されており、攻撃的な市場拡大は不可能だ。

電子業界では、LED市場の大きな柱となっている△ディスプレー用バックライトユニット(BLU)など、電子製品用部品、△照明、△自動車用部品のうち、三星電子は電子製品用部品に注力するだろうと予想している。現在、三星電子のLED関連売り上げの90%以上が、電子製品用部品が出ている。業界の関係者は、「三星電子は、自動車用LED部品市場でも、影響力がほとんどないのが現状だ」とし、「この部門でも今後、市場戦略をどう持っていくのか、見守る必要がある」と話した。

一部では、三星グループの5大次世代事業(LED)、太陽電池、自動車用電池、医療機器、バイオ製薬)をめぐる戦略見直しの動きが本格的に現れるのではないかという、見方も出ている。

三星グループは、三星SDIが主導する太陽電池事業でも、結晶系製品関連の事業化を中止した。薄膜型製品に限ってのみ、研究開発(R&D)を進めている。また、医療機器事業を手がけてきた三星電子の子会社の三星メディソンを、三星電子に合併することも検討している。