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[社説]億ウォン代の歳費、国会議員が補佐陣の給与まで流用するとは

[社説]億ウォン代の歳費、国会議員が補佐陣の給与まで流用するとは

Posted October. 25, 2014 03:32,   

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立法ロビー不正疑惑で起訴された野党新政治民主連合の辛鶴用(シン・ハクヨン)議員が、補佐陣の給与を流用して不法政治資金を作った疑惑で捜査を受けている。検察によると、辛議員は自分の補佐官と秘書官から給与の一部を後援金の名目で受け取る手法で約2500万ウォンを不法政治資金に流用したという。地方議員の党内公認の見返りに金を着服したという疑惑もあり、関係した前・現職補佐官も捜査線上に浮上した。辛議員は、地方区の事務所の運営経費を調達する目的だったとし、給与の流用を認めた。

国会議員の補佐陣の給与流用は、これまで大きく問題にならず、汝矣島(ヨウィド)の政界では公然の秘密だった。採用の際、最初から給与の一部の自主的返却を条件づけたり、家族または知人、さらに地方区に「幽霊補佐官」を登録して給与を手にする議員もいた。数億ウォン代の多額の金で注目された与党セヌリ党の朴商銀(パク・サンウン)議員(拘束起訴)の10の不正疑惑にも、秘書の給与流用が含まれている。

国会議員は年間1億3796ウォンの歳費を受ける。毎月580万ウォンが支給される4級補佐職員2人、500万ウォンの給与が支給される5級補佐職員2人、そして6級・7級・9級の職員各1人ずつ計7人に、年平均3億6795万ウォンの給与が与えられる。車と議員事務所まで国家から支援され、費用として算出できない数十種類の特権も享受している。いったい何が足りず、補佐陣の給与まで流用するのか理解できない。これだから、議員の補佐官と秘書官が国政監査の証人採択をめぐって企業と裏取り引きするなど、様々な不正に関与しているのではないのか。

国家が議員にインターン2人を含む9人の補佐陣をつけ、給与まで支給するのは、議員の立法、国会活動を助けるためだ。議員がしっかりと仕事をしないだけでなく、給与流用まで目の当たりにすると、このように多くの補佐陣を置く必要があるのか疑問だ。この機に国会は議員の補佐陣の実態を総点検し、数を減らすことを検討するべきだ。