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許栽監督が息子を回避して取ったキム・ジフン、早くもKCCの主力選手に

許栽監督が息子を回避して取ったキム・ジフン、早くもKCCの主力選手に

Posted October. 24, 2014 03:26,   

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MBCスポーツプラスのプロバスケットボール解説委員のキム・ドングァン氏は、SBS監督だった2005年の新人ドラフトで、自身の息子ノキム・ジフンを2ラウンドの7巡目に指名した。国内プロバスケットボール史上初めて親子が同じクラブ所属となる瞬間だった。

先月の新人ドラフトでも同じような出来事が繰り返されるところだった。KCCの許栽(ホ・ジェ)監督は4巡目指名で長男のホ・ウンを選ぶこともできた。ところが許監督は、ホ・ウンのようなシューティングガードで高麗(コリョ)大学卒業を控えているキム・ジフ(写真)を選択した。ホ・ウンは、父親の元を離れ、5巡目に東部(トンブ)のユニフォームを着た。

ホ・ウンを取ったキム・ヨンマン東部監督は、現役時代に起亜(キア)で許監とコンビを組んで黄金期を謳歌した。キム監督は、許監督が采配を振るっていたKCCで引退式を行った縁もある。許監督にとっては、周囲の必ずしも好意的でない視線を気にしながら同じクラブ所属になることを避けて、最も親密な後輩に息子を預けることになり、気持ちは一段と軽くなった。

シーズン開幕後、キム・ジフを選択した許監督の判断は高い評価を受けている。キム・ジフは、今シーズン5試合で平均32分出場し、12.4得点をマークしている。新人の中では得点ランキング1位で、外国人選手まで入れた全選手では19位だ。3ポイントシュートは14本(試合あたり平均2.8本)を成功させ、チョン・テプンに次いでリーグ2位だ。

許監督と龍山(ヨンサン)高校同期のイ・ミンヒョン高麗大学監督のアドバイスもキム・ジフの活用度を高めている。KCCは、シューティングガードのキム・ミングが交通事故で離脱したが、キム・ジフがその空白を十分埋めている。キム・ジフは自由契約選手として獲得したキム・テスルや兵役を終えて復帰したハ・スンジンらと呼吸を合わせながら新しい風を巻き起こしている。ゴール下と外郭に安定感を与えるKCCは、強豪の名に相応しい戦いぶりを取り戻し、一躍優勝候補に浮上した。

ホ・ウンはシーズン4試合に平均10分13秒を消化し、1.8得点をマーク。選手層の厚い東部で、まだ地位を固められずにいる。