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[オピニオン]日本列島を沸かせた「守護神」呉昇桓

[オピニオン]日本列島を沸かせた「守護神」呉昇桓

Posted October. 21, 2014 04:07,   

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大阪や神戸など、日本の関西地域は最近、プロ野球のプレーオフで盛り上がっている。関西を拠点とする阪神が、セントラルリーグのクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで宿敵の読売に破竹の4連勝を挙げ、9年ぶりの日本シリーズ進出を決めたからだ。大阪人の阪神への思い入れは、韓国プロ野球における釜山(プサン)のロッテへの思い入れや、KIAに対する光州(クァンジュ)のそれを遥かに超えるものがある。阪神が優勝すれば、日本では最大の経済効果があるという分析も出ている。

◆阪神の日本シリーズ進出をけん引した最大の功労者は、抑えの呉昇桓(オ・スンファン)だ。CSのファーストステージで、広島との2試合に続き、読売とのファイナルステージの4試合にも全部登板し、試合を締めた。レギュラシーズン最後の5連投まで入れれば、11連投の働きをしながら、1試合も落とさなかった。日本デビュー初年に韓国人では初めてポストシーズンMVPに選定される気炎を上げた。

◆呉昇桓は、重い速球とピンチにも動じない強心臓で韓国では「締め大将」「石仏」と呼ばれた。今年、日本に渡ってレギュラーシーズンで39セーブを挙げ、リーグセーブ王になった。その上、プレーオフの全試合に登板して無敗行進を続け、チームの勝利に決定的な貢献をしたのだから、日本列島が沸くのも分かる。韓国の石仏は、日本では「石神様」という新しい異名を得た。

◆1990年代後半、中日の抑えだった宣銅烈(ソン・ドンヨル)選手の活躍は、日本特派員だった筆者にとって、きつい業務からくる緊張を解してくれる活力剤だった。関西は在日韓国人が多く住んでいる地域だ。阪神の守護神、呉昇桓の活躍は在日韓国人や韓国企業の駐在員とその家族たちに、野球を見る楽しみとともに、祖国へのプライドを感じさせることだろう。阪神は25日からパシフィックリーグ王者と7戦4勝制の日本シリーズを戦う。呉昇桓がレギュラーシーズンとCSに続いて、日本シリーズでも好投を続け、日本プロ野球に末永く残るレジェンドになることを期待する。

権淳活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com