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LG電子が中国公安と手を結んだわけは…

LG電子が中国公安と手を結んだわけは…

Posted October. 14, 2014 08:41,   

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ここに2枚のヘッドセットの写真があります。2枚ともLGロゴがあることから、LG電子の製品に見えますね。ところが、一つは本物のLG電子の製品、もう一つは、いわば中国製の「偽物」だそうです。果たして、どちらが本物でしょうか?

私は黒い製品が本物に、一票をかけました。LGロゴがより大きく、「トーンプラス(TONE+)」という製品名も、大きめに刻まれていたからです。ところがその結果は、「バツ」でした。本物よりもっと本物らしい偽物に騙されたわけですね。

最近、中国と米国のヘッドセット市場で大手を振るっているLGブランドの偽物製品に、LG電子が頭を悩ませています。問題の製品は、LG電子の人気ブルートゥースヘッドセットモデルの「トーンプラス」。世界市場で偽物が蔓延っており、消費者の混乱が少なくないそうです。特に、ネット上で製品を買う消費者は、本物の確認が容易ではなく、騙されるケースが多いそうです。

見るに見かねて、LG電子は先月から、中国公安当局と提携して、偽物製品の取り締まりに乗り出しました。中国公安は現在、深圳市にある電子市場に、偽物のLGヘッドセットを流通させてきた中国業者を取り締まり、会社の代表を逮捕しました。取り締まりは今日も続いています。

実は、LG電子や三星(サムスン)電子など、韓国内有名電子メーカー各社が、偽物製品との戦いを繰り広げてきたのは昨日や今日のことでありません。LG電子だけでも、中国製偽物出現の歴史は、なんと12年前の2002年にさかのぼります。エアコンや携帯電話から電子レンジ、ヘッドセットにいたるまで、偽物製品の種類も、日々多様化しています。

かつては、誰が見ても偽物であることが分かるほど、中国製製品の状態は粗悪な物でしたが、最近は一見、まるで本物のように見えてしまうのがより大きな問題です。本物であるかのように映りますが、いざ見てみれば、製品の仕上げが雑な上、性能も落ち、国産製品のイメージを蝕んでいるからです。

LG電子は、「ブランドや技術、デザインの盗用は、知的財産権の侵害だ」と主張し、「司法当局と協力して、必ず偽物を根絶し、賠償も払ってもらう」と誓いました。抜いても抜いてもしつこく生き残る中国の偽物との戦いの、国内企業各社の健闘を祈ります。