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米、「イスラム国の金脈」シリア石油精製施設12ヵ所を空爆

米、「イスラム国の金脈」シリア石油精製施設12ヵ所を空爆

Posted September. 26, 2014 03:11,   

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米国とアラブ同盟国が24日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の主な資金源の一つであるシリア東部の石油精製施設を集中的に空爆した。22日にシリア空爆が始まって以降、イスラム国の軍事拠点を攻撃してきた米国が、イスラム国を枯死させるために金脈遮断に乗り出したのだ。

米国防総省は同日、米軍とサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の戦闘機と爆撃機がシリア東部のマヤディン、ハサカ、アブカマルなど12の石油精製施設を空爆したと明らかにした。CNNは今回の空爆のターゲットは、分解と組み立てが可能な移動式の石油精製施設だったと伝えた。

イスラム国は移動式石油精製施設を利用して、1日に300〜500バレルの石油を精製し、闇市場で売っていると、米国防総省は明らかにした。また、これにより毎日200万ドル(約20億8000万ウォン)を得ていると推定した。石油精製施設の破壊で、イスラム国の作戦遂行能力は弱まるものと見える。

米国と同盟国の戦列も整備されつつある。米陸軍は、イラクに派遣された約1600人の兵力の支援と調整任務のために、師団本部を派遣する準備に着手した。軍事専門紙「ディフェンスニュース」は、米国が2011年にイラクから軍を撤収して以降、師団本部を派遣するのは初めてだと伝えた。

空爆に参加したアラブ国家に続き、欧州国家も次々に参加を約束している。オランダは24日、閣議決定を通じてイラク戦線にF16戦闘機6機を派遣することを決めた。予備戦闘機2機と操縦士など兵力250人、イラク軍訓練員130人も派遣する。ベルギー政府も同日、戦闘機6機の派遣案を議会に提出したと明らかにし、英国のキャメロン首相は「イラクへの空爆参加の承認を得るために26日に議会を招集する」として空爆参加の考えを表わした。

一方、国連は同日、安全保障理事会を開き、外国人がシリアやイラクなどのテロ集団で活動できないようにする内容の決議案を採択した。米国務省も、シリアで活動しているイスラム国の2つの関連団体と個人10人を「特別指定国際テロリスト(SDGT)」に指定した。