Go to contents

金芝河氏に15億ウォンの国家賠償

Posted September. 25, 2014 03:15,   

한국어

1970年代、民青学連事件と五賊筆禍事件で2313日(6年4ヵ月)間服役し、昨年再審で一部無罪判決を受けた詩人の金芝河(キム・ジハ)氏(73)と家族が、国家から約15億ウォンの損害賠償を受け取ることになった。

ソウル中央地裁民事合議14部(鞖豪根部長判事)は24日、金氏と夫人、長男が国家に対して起こした35億ウォンの損害賠償請求訴訟で、原告の一部勝訴の判決を下した。裁判所は、金氏に11億2115万ウォン、夫人に2億8000万ウォン、息子に1億ウォンの賠償額を定めた。

裁判所は、「金氏は捜査機関の苛酷な行為のために深刻な精神的被害を受け、24時間灯りのついた独房で2年間監視された。これにより、幻聴や幻覚などで精神科治療を受けた」と説明した。金氏の夫人に対しても、「金氏の拘束によって生まれたばかりの息子を1人で養育し、5年以上経済的困難の中、夫を支えた」として賠償を認めた。

金氏は、1970年に腐敗官僚を風刺した詩「五賊」を発表し、反共法違反で100日間投獄された。また、1974年の民青学連事件を背後で計画した容疑(国家保安法違反など)で死刑判決を受けて300日間投獄され、刑執行停止によって翌年釈放された。金氏は1975年、東亜(トンア)日報に寄せた獄中手記で、「人民革命党事件は捏造された」と主張し、同年9月に再逮捕され、5年間投獄された。金氏は昨年5月の再審で民青学連事件は無罪を言い渡されたが、五賊筆禍事件は再審を認める資料が不十分という理由で量刑だけ減刑され、懲役1年の宣告猶予判決を受けた。

金氏の代理人の李憲(イ・ホン)弁護士は、「今回の判決で、五賊筆禍事件の有罪宣告を不法行為と認めなかったことと賠償額が残念だ。金氏と相談して、控訴するかどうかを決める」と話した。