Go to contents

[社説]仁川アジア大会を、アジアのよりよい未来に向けた祭りに

[社説]仁川アジア大会を、アジアのよりよい未来に向けた祭りに

Posted September. 20, 2014 03:33,   

한국어

空中に飛び上がった選手が、足でボールを蹴ってスパイクを飛ばす。15世紀、東南アジアで始まったセパタクローの迫真溢れる姿だ。インドから由来したカバディは、鬼ごっこやレスリングなどをあわせたような一風変わった競技だ。アジアの伝統文化や現代的スポーツが一緒になったこのような種目は、オリンピックでは目にできない。これらを含めた36種目439個の金メダルを競う2014仁川(インチョン)アジア大会の幕が上がった。

昨日、仁川アシアードメインスタジアムで行われた開会式を皮切りに、来月4日までの16日間、「平和の息吹、アジアの未来」というスローガンの下、45億人のアジア人のフェスティバルが続く。韓国では1986年のソウル、02年の釜山(ブサン)に続き、3回目の大会だ。仁川市は、膨大な経済的波及効果はもとより、国際都市へと跳躍するきっかけになることを期待している。

17回目を迎える今年の大会は、南北をはじめ、紛争で苦しんでいるパレスチナやシリアなど、アジアオリンピック評議会(OCA)所属の45のメンバー国が全て参加した初の「パーフェクト大会」だ。選手団も、史上最大の1万4500人あまりが参加した中、韓国は、「90個以上の金メダル獲得、5回連続の総合2位達成」を目標に掲げている。北朝鮮は、サッカーや重量挙げ、射撃など、14種目で、150人の選手を派遣した。スポーツを通じて、南北の和解の呼び水になれるか、注目を集めている。

今大会は、アジア人の祭りであると同時に、世界トップレベルのスターらの活躍を楽しむことのできるせっかくのチャンスでもある。卓球やバドミントン、レスリングなどで、世界最強を争うアジア選手らが大勢出場し、競泳でも、朴泰桓(バク・テファン)と中国の孙杨、新体操の孫延在(ソン・ヨンジェ)と中国のトンソンウェとのライバル対決も話題となっている。

国際スポーツ大会の成功は、国民の関心や熱気が左右する。限界に挑戦する各国選手らの投資と情熱が、我々の胸の中に息を潜めていた投資や情熱を呼び覚ますこともありうる。45億人、世界人口の半分以上が暮らしているアジアは、広大な大陸に見合うよう、多様な文化を花咲かせてきた。たとえ、紛争や対立があるとはいえ、今大会の中で、アジアの連帯や共感を確認できることを期待する。