Go to contents

[オピニオン]韓流1号の「跆拳道の汚名」

[オピニオン]韓流1号の「跆拳道の汚名」

Posted September. 17, 2014 06:54,   

한국어

外国人らに、「韓国」といわれた時、思い浮かぶものを尋ねれば、最近は、Kポップやドラマ、映画を取り上げる回答が多いだろうが、最初の韓流は、ほかならぬ跆拳道(テコンドー)だ。キムチやコチュジャン、アリランが韓国や海外在住韓国人のコミュニティを脱することができなかった時、跆拳道は、人種や文化、イデオロギーの壁を乗り越え、地球村の至るところに広まっていった。ほかの護身術とは違って、礼儀正しさや人格修行を強調する跆拳道の精神が、成功の秘訣という見方もある。跆拳道を学べば、人格が変るといううわさが広く広まっていった。

◆「銅メダルは1000万ウォン、銀メダルは2000万ウォン、金メダルは4000万ウォン…」。昨日、とあるラジオ放送で、ソウル市跆拳道協会の元役員は、跆拳道試合の八百長実態について話しながら、金品のやり取りがあったといううわさが持ちきりだと伝えた。昨年、全国体育大会高等部ソウル市代表の選抜選で、有利な試合をしたが、終了間際に集中的に警告を受けて破れたチョン某君の父親が、審判を批判する遺書を残して自殺する出来事が起きた。警察が捜査に乗り出し、組織的な八百長を解明したことも、彼は、「氷山の一角だ」と話した。

◆正々堂々と実力を競うべきスポーツ界の八百長は、昨日や今日のことではない。韓国プロサッカーのKリーグでは、11年、八百長事件で国家代表出身など、数十人の選手が永久除名となった。12年は、プロ野球やプロバレーボール、13年はプロバスケットボールでも、次々と八百長が明るみに出た。米国や欧州、日本など、スポーツ先進国でも、八百長スキャンダルが、頻繁に起きている。

◆「気をつけ、礼、開始、中止…」。世界跆拳道連盟傘下の206メンバー国では、全て韓国語で跆拳道試合が行われている。大半の国では、地元の人が協会長を務めるほど、世界化が進められているが、用語を始め、跆拳道精神の母体は韓国だ。しかし、昔からの八百長を巡る議論や派閥争いのため、宗主国を見る目は、かつてとは違っている。跆拳道が引き続き、世界の人たちから愛され、オリンピック種目として行き残るためには、審判の公正性を高める改革が必要だ。跆拳道関係者らが力を合わせ、八百長の積弊を淘汰させる会心の一撃を加えるべきだ。

韓起興(ハン・ギフン)論説委員 eligius@donga.com