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「憂鬱」な韓国、成人8人中1人がうつ病

「憂鬱」な韓国、成人8人中1人がうつ病

Posted September. 15, 2014 08:54,   

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わが国の成人8人中1人は、日常生活が難しいほどのうつ病を患ったことがあることが、調査の結果分かった。特に、女性が男性より2倍近くうつ病を経験したことが明らかになった。これは、疾病管理本部が14日に発表した「韓国成人のうつ病症状の経験」(全国3840世帯の成人を対象)と題した報告書によるものだ。

同報告書によると、19歳以上の成人の12.9%が、「この1年間でうつ病を経験した」と答えた。このとき、うつ病とは、2週間以上続けて日常生活に支障をきたすほどの悲しみや絶望を感じることを意味する。特に、女性の場合、うつ病を経験したことがあると答えた割合は16.5%と、男性(9.1%)より一際高かった。

うつ病は、高年齢で、所得が少ないほど多く発生した。70代以上のうつ病の経験率は17.9%で、60代は15.1%、50代は15.0%の順だった。また、所得下位25%に当たる低所得層で、うつ病の経験率は15.3%だったが、所得上位25%の高所得層は10.9%だった。

問題は、うつ病を経験しながらも、いざ、病院を訪れて相談や治療を受けた人が少ないこと。調査によると、うつ病を経験したと回答した人たちのうち、この1年間、精神健康の相談を受けた人は、9.7%に過ぎなかった。特に、うつ病を経験した女性の約11.3%は、専門相談を受けたものの、男性は6.8%のみ、病院を訪れたことが、調査の結果分かった。

疾病管理本部・疾病予防センターのキム・ユンア研究員は、「精神科治療を巡る社会的偏見のため、うつ病を患いながら、病院を訪れていないケースが多い」とし、「うつ病は、相談・治療を受けても日常生活に戻る可能性が低いという認識が強いのも、病院を訪れないもう一つの理由だ」と説明した。