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「南北合同入場は困難」 アジア大会開幕式で仁川市長が見解表明

「南北合同入場は困難」 アジア大会開幕式で仁川市長が見解表明

Posted September. 01, 2014 07:46,   

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「9月19日の第17回仁川(インチョン)アジア大会の開幕式で、韓国と北朝鮮の選手団が一緒に入場する感動的なシーンを見ることは難しいそうだ」

劉正福(ユ・ジョンボク)仁川市長(57)は8月28日、東亜(トンア)日報、朝日新聞との共同インタビューで、仁川アジア大会で南北の合同入場は可能かという質問に、「物理的にも時間的にも実現は難しい」として、このように話した。仁川アジア大会組織委員会側も、「すでに各国選手団の入場順序などエントリーが終わっており、政府も不可能だという考えを表明している」とし、南北合同入場は事実上不可能だ。

このため、「コリア(KOREA)」という選手団の名前と白を背景にした水色の韓半島の旗、入場曲のアリランは、今回の大会では登場しない。南北の選手団は、00年のシドニー五輪、02年の釜山(プサン)アジア大会など計9回、国際大会で合同入場した。

しかし劉市長は、「スポーツは国境と理念を越えたイベントだ。仁川アジア大会も、南北の交流・協力の突破口を提供する場になれるだろう」とし、南北の緊張局面が解消される契機になることを期待した。また、仁川アジア大会に北朝鮮が参加するのは、韓半島の平和統一を含む朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の『ドレスデン構想』とも一脈相通じると強調した。

一方、仁川市は、北朝鮮側が「応援団を派遣しない」という考えを伝えたことを残念に思いながらも、「大会の開幕まで時間があるので、政府と北朝鮮が交渉して前向な結果を出すことを望む」と明らかにした。仁川地域の市民団体で構成された「仁川アジア大会南北合同応援団」は、8月29日に声明を出し、「韓国政府と仁川市、大会組織委が努力するなら、北朝鮮の(応援団不参加)決定が変わるかもしれない」とし、前向きな実務再交渉を求めた。