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米高官が8ヵ月の間に2度の極秘訪朝

Posted August. 30, 2014 03:42,   

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米国の高官が昨年下半期に極秘に訪朝していたことが29日、確認された。今月の韓米連合軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」の直前に軍用機で訪朝したのと同様の方式だったという。

外交消息筋は、「米国の高官が訪朝した直後の昨年12月初め、米国人のメリル・ニューマン氏が拘束42日ぶりに解放された」とし、「その直後、北朝鮮に拘束されている韓国系米国人のケネス・ペ氏の解放に向けて、ロバート・キング北朝鮮人権問題担当特使の訪朝も推進された」と述べた。

1ヵ月後の今年1月、米国政府は、「ペ氏の解放に向けてロバート・キング北朝鮮人権問題担当特使を北朝鮮に派遣する準備ができている」と異例の表明をし、北朝鮮は2月、キング特使を招待した。しかし、韓米連合軍事演習「キーリゾルブ」に米国の「核の傘」戦力のB2ステルス爆撃機とB52戦略爆撃機が韓半島に来て演習に参加すると、北朝鮮は招待を一方的に取り消した。

韓国政府は、今月半ばに計画されている米高官の訪朝も、昨年行われた核問題に対する米朝間の本格的な交渉というよりも、ペ氏を含む3人の米国人の解放が目的だと把握している。

別の消息筋は、「米国が、ワシントン〜平壌(ピョンヤン)間の水面下の対話チャンネルを開いておいて、北朝鮮を管理するという面もある」とし、「現在の北朝鮮の態度から、核問題や米朝関係の改善で特に新しい成果や進展はないようだ」と述べた。政府は、1年10ヵ月間、北朝鮮に拘束されているペ氏らが解放される場合、米朝関係の変化や南北対話に及ぼす影響などを注目している。

米国は、事前に韓国政府に高官訪朝の目的について具体的に説明したり、韓国政府の了解を得る措置は取らなかった。政府は毎度、北朝鮮問題で米国と「密接な協力」を維持していると言うが、「自国民救出」といった直接的な利害が絡んだ懸案では、協力の限界が明確に表れた。