Go to contents

[社説] 不正議員に聖域はない

Posted August. 22, 2014 03:15,   

한국어

不正疑惑で拘束令状が請求された与野党の5人の議員は、21日、検察と奇怪な鬼ごっこを繰り広げた。彼らは、裁判所の令状実質審査の出頭要請に対して、出頭しない意思を明らかにしたり、何の反応も示さなかった。検察が拘引状を執行するために出向くと、野党新政治民主連合の辛鶴用(シン・ハクヨン)議員は朝に出頭すると言ったが、そのほかの議員は皆どこかに隠れてしまった。そして午後になって、新政治民主連合の金才允(キム・ジェユン)、申渓輪(シン・ゲリュン)議員が出頭する旨を伝え、さらに与党セヌリ党の趙顕龍(チョ・ヒョンリョン)、朴商銀(パク・サンウン)議員も出頭の意思を明らかにした。

新政治民主連合は、7月臨時国会の終了約10分前に、48時間後に始まる8月臨時国会の招集要求書を提出した。新政治民主連合は、セウォル号特別法合意案を処理するためだと主張したが、わずか48時間後に新たに招集される臨時国会は「防弾国会」という疑念を抱くのに十分だった。21日午前までは「1日だけ持ちこたえれば、防弾国会の後ろに隠れることができる」と胸をなで下ろしていた不正議員は、結局、悪化した世論に押されて出頭した。非難の多くは新政治民主連合議員に向けられたが、彼らが出頭することを知ってから遅れて出頭を明らかにしたセヌリ党の趙顕龍、朴商銀議員も見苦しい。

裁判所の令状審査は午前9時30分から順に計画されていたが、彼らが遅れて出頭に応じたため、午後2時から始まった。拘引状は午前0時まで有効で、午前0時を過ぎれば、臨時国会が始まり、国会の逮捕同意がなければ議員を拘束できない状況だった。このため、令状担当判事は審査期日を延期することができず、時間に追われながら、彼らの拘束の有無を審査しなければならなかった。出頭しないよりも良かったが、時間を破って遅れて出頭したことも非難を免れない。

不正議員に聖域はありえない。国会議員の会期中の不逮捕特権は憲法に規定されているが、民主化以降、その意味は色あせた。先進国には不逮捕特権のようなものはない。多くの憲法学者は、韓国でも不逮捕特権は不要だと主張する。このような事情を考慮して、与野党いずれも大統領選挙や総選挙で放棄するという公約まで掲げた。にもかかわらず、与野党の議員が21日に出頭せず、防弾国会に隠れようとしたことは恥ずべきことだ。厳正な令状審査と法の執行がなされなければならない。