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[オピニオン]「氷水シャワー」の寄付

Posted August. 21, 2014 03:55,   

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体を丈夫にしながら、他人を手助けできる無料アプリがある。自分が運動した分だけ、スポンサー企業各社が、自分の代わりに社会団体に寄付する「チャリティーマイルズ」が代表的だ。1マイルを歩いたり、走ったりすれば25セント、自転車で走れば10セントずつだ。企業は、チャリティー団体と連携して社会貢献をし、参加者は、日常の中で健康に気を使い、善行もすることができ、「一石二鳥」ともいえる。

◆08年、米イェール大学の教授らが作った「スティックドットコム」は、生活習慣と寄付とを結びつけたウェブサービスだ。体重減少や禁煙など、それぞれ希望する目標を、何時まで達成すると設定した後、「ギャンブルゲーム」のように、自分が決めた金額で契約を結ぶ。興味深いことは、動機誘発のため、罰金と似た概念の「アンチ慈善(Anti−charity)方式を採用できることだ。目標達成に失敗した場合、その金は自分が嫌う政党や反対する活動に使われる。

◆日々進化を遂げている寄付や募金方式のうち、米ルーゲリック病協会の「氷水シャワー」のリレーは、創意的事例と取るあげるに値する。全身が次第に麻痺していく筋萎縮性側索硬化症(ALS)への社会的関心を高めるために始まった募金イベントだ。氷水でのシャワー場面を、ソーシャルネットワークサービス(SNS)に公開した後、挑戦者3人を名指さなければならない。指名された人は、氷水を引っ被るか、寄付金を出さなければならないが、二つ共するのが一般的だ。ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーガーなどの情報技術(IT)の大物を始めとして、歌手のレディーガガ、サッカー選手のリオネル・メッシ、ゴルフ選手のタイガー・ウッズなどのスターたちが参加した。

◆韓国にも、氷水シャワーが上陸した。韓国に筋萎縮性側索硬化症(ALS)療養病院の建設を支援するのが目標だ。俳優のチョ・インソンや歌手・ション、チェ・シウォンに続き、02年から、この病気と闘っているプロバスケットボール蔚山(ウルサン)モービスのバク・スンイル元コーチが一昨日参加した。指一つ動かすことのできない彼は、氷水の代わりに、雪スプレーをかける特別イベントを披露した。「冷たい氷水シャワーが浴びられるあなたは、幸せな者」という彼のメッセージが、胸にしみる。世間を変えること、それは、「個人種目」ではなく、構成員のみなが力を合わせなければならない「チームスポーツだ」。

高美錫(コ・ミソック)論説委員 mskoh119@donga.com