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[オピニオン]宋惠𨥉の税金逃れ

Posted August. 20, 2014 08:54,   

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芸能人が税金逃れをした。ばれた時に抜け出す方法は?戸惑わず、知らなかったとシラをきった後、税務代理人のミスのせいにすれば終わり。女優の宋惠𨥉(ソン・へギョ)が、09年から11年にかけての3年間、約25億ウォンの所得を減らして届出をし、未納税金や加算税追徴を受けたことが、後になった分かった。宋惠𨥉側は、3年間、137億ウォンを稼いだと届け出た。そのうち、必要経費として届け出た67億ウォン中55億ウォンを、領収書無しに届け出たため、調査を受けた。宋惠𨥉の所属事務所は、「無知から始まったことだ」とし、「反省する」という報道資料を出した。

◆政治圏では、宋惠𨥉への国税庁の手加減のほうに、より一層関心を持っている。未納税金は、5年前の脱税まで追徴できるが、国税庁は3年分の未納税金やその加算税を納めさせることで、今回の出来事にピリオドを打った。監査院が、後で監査に乗り出し、08年の漏れの分まで1年間分をさらに追徴させたのを見れば、国税庁の手加減があったのは事実らしい。その手加減の黒幕が、韓相律(ハン・サンリュル)元国税庁長だという疑惑まで持ち上がっている。韓元庁長が、宋惠𨥉の税務代理人に大きな世話となり、その恩返しをしたという主張だ。

◆税務代理人とは、よく言えば節税を、悪く言えば脱税を手助けする人だ。1999年、歌手のキム・ゴンモや申昇勳(シン・スンフン)の脱税が摘発されたが、そのときも、税務代理人や会計士が関係していた。07年、芸能人のカン・ホドンと女優のキム・アジュンが脱税したときも、税務代理人の届出にミスがあったことを理由にした。検察は先月、歌手・ビと俳優のチャン・グンソクなど、中国で活動する韓流芸能人らの域外脱税について調査していると明らかにした。

◆「秋の童話」や「オールイン」、「フルハウス」、「その冬、風が吹く」で演じた宋惠𨥉は、そっけない役柄を演じても、保護本能を引き起こす、最高の女優だ。国税庁が、宋氏に最も大目を見てあげたのは、税金逃れの事実が公開されないようにかばったことだろう。トップスターにあこがれながらも、彼らが、1話のドラマへの出演の見返りとして受け取る膨大な金に、激しい剥奪感を感じるのが大衆だ。税務代理人の過ちのせいにしても、信じる大衆でもない。宋氏が愛される芸能人として残るためには、「稼いだ分だけ納める」という心持をきちんと持つことだ。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com