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北東アジア平和協力構想、第1のボタンは「原子力」

北東アジア平和協力構想、第1のボタンは「原子力」

Posted August. 16, 2014 09:11,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が15日、日中韓原子力安全協議体の構成を提案したのは、葛藤と不信を協力の枠組みに変えようという北東アジア平和協力構想を具体化したものであり、「簡単な分野」から協力を拡大する段階的なアプローチを示したものだ。

大統領国家安保室は13日、配布した冊子「国家安保戦略」で、北東アジア平和協力構想を「ソフトな問題から対話と協力の慣行を築き、政治・安保分野のハードな問題に議題を広げていく」とし、原子力の安全を最初の協力対象として紹介した。

日中韓3国は、2008年の首脳会談で合意した「原子力安全協力イニシアチブ」によって、3国の原子力規制機関が参加する「最高規制責任者会議(TRM)」を毎年1度開いている。

朴大統領の提案は、常設機構の設置をはじめ協力議論を本格化する起爆剤になると見られる。1年に1度開催する会議では、域内の原子力の安全に向けた実質的な対策づくりに限界があると判断したのだ。これと関連して原子力界は、欧州原子力共同体(EURATOM)を手本にアジア原子力地域協力機構(仮称ASIATOM)の設置の可能性を視野に入れている。朴大統領が協力対象に、米国、ロシアだけでなくモンゴルと北朝鮮まで含めたことで、議論の対象も拡大すると予想される。