Go to contents

日本のムックは韓流人気のバロメーター

Posted August. 04, 2014 09:25,   

한국어

日本のTOKIMEKI出版社は「冬のソナタ」が日本で初めて放映された2003年に設立され、翌年初めて韓流ムック(雑誌と書籍をあわせた性格の刊行物)を出版した。その後、代表的な韓流専門出版社に位置づけられ、多彩な分野の韓流ムックを出したが、2012年に韓日関係の悪化で経営難になり、今年5月に事業を休止した。

西京(ソギョン)大学の泉千春教授は、この出版社を中心に日本の韓流ムックの動向を調べた論文「日本のムックから見た韓流の展開と特徴」で、「日本は映画やドラマを消費する時、活字媒体とともに消費する特徴がある。ムックは、韓流の人気度を計る尺度」と説明した。ドラマの放映が決定すれば、ドラマのガイドブック、メーキングブック、予習ブック、漫画、モバイル小説など多彩な形態の関連ムックが出る。この論文は2日、釜山海雲台区(プサン・ヘウンデク)の海雲台センタムホテルで開かれた高麗(コリョ)大学民族文化研究院韓流学センターの開所記念国際学術大会「韓流3.0のためのコンテンツイノベーション」で発表された。

TOKIMEKI出版社の最初のムックは、2004年4月、冬のソナタの主演俳優ペ・ヨンジュンを中心に韓国ドラマを扱った「愛してるっ!!韓国ドラマ」だった。その後、「新愛してるっ!!韓国ドラマ」に名前を変え、今年1月からは出版社を移して「愛してる韓国ドラマGOLD」というタイトルで出ていた。

ドラマ「大長今(テジャングム)」が放映され、韓国の史劇が人気になると、2008年からは史劇専門のムック「韓国ドラマ時代劇王」ができ、2012年8月まで計23冊が出版された。読者の関心が多様化したため、ドラマの背景になった実際の場所をスケッチして関連の伝統文化を紹介するなど、韓国文化全般を扱った。ドラマ「美男<イケメン>ですね」が日本でヒットすると、2011年に俳優のチャン・グンソクやK−POP、若い韓流スターを紹介する「新世代マガジン」、「韓流ドラマカフェ」などが出版されたが、1年以上続かなかった。

2012年、李明博(イ・ミョンバク)前大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)の上陸後に両国関係が冷却すると、昨年からこの出版社はペ・ヨンジュン関連ムックだけを出した。泉教授は、「韓流ムックが衰退したのは、韓国の企画会社が肖像権の問題で俳優の写真使用を禁じたり、高いギャラを要求するなど、製作条件が悪化した点も作用した」とし、「ムックが韓流の人気を牽引してきた面もあるため、これを緩和する必要がある」と指摘した。

ドイツ、イスラエル、カナダ、インドネシアなど様々な国籍の学者20人余りが参加した同大会では、韓流が異なる宗教・民族間の共通分母として作用していると見た「インドネシアの韓流ファンとイスラム」、日本国内の「嫌韓流」が「反韓」に発展したと見た「韓流−日流。大衆文化の交流は未来を開けるか」、「韓流ドラマの反日描写と日本女性の韓流ファンの反応」などの論文も発表された。