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[オピニオン]趙全赫の終わらない戦い

Posted July. 26, 2014 04:49,   

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2010年、ハンナラ党の趙全赫(チョ・ジョンヒョク)議員(当時)は、全国教職員労働組合(全教組)所属の教師の名簿公開を強行した。これに先立ち、裁判所は名簿公開を禁じる判決を下していた。名簿が公開されると、趙氏のホームページは炎上し、サーバーがしばらくマヒ状態になった。裁判所は趙氏に、名簿を公開すれば全教組に1日3000万ウォン賠償するよう言い渡した。趙氏は「破産を覚悟する」と引き下がらなかった。しかし、莫大な賠償金の威力のため、「趙全赫の乱」は4日で幕を下ろした。

◆趙氏は、全教組の教師8400人から損害賠償請求訴訟を起こされて敗訴し、財産を差し押さえられた。国会議員の時は歳費をすべて差し押さえられ、明智(ミョンジ)大学教授の時も給料の半分が差し押さえられ、辛うじて生活した。趙氏は敗訴したが、父兄と生徒の知る権利を保障するためなので後悔しないと言った。裁判の過程で、「判事の子どもを全教組の教師が教育という美名の下、パルチザン追悼祭に連れて行ったとすれば、判事はどうしますか」という内容をフェイスブックに書き込んだ。

◆その趙氏が、大法院が24日に趙氏の敗訴を確定すると、承服し、明智大学の教授職まで未練なく辞職した。辞職理由を聞くと、「大韓民国の知識人として確定判決を受けたことに対する道義的な責任を負う」と答えた。裁判所の判決を否定した4年前とは対照的だ。趙氏は、「法を利用するだけでなく、法を守ることができなければならない」と述べ、裁判所の法外労組判決に承服しない全教組を批判した。

◆趙氏は先月、京畿道(キョンギド)の教育監選挙に出馬したが、119万票で2位となり落選した。全教組は、趙氏が来月受け取る選挙補填費用(約39億ウォン)のうち約11億ウォンを差し押さている。趙氏は27日、選挙費用を借りた知人に会い、対策を話し合う予定だ。趙氏は、「教授も辞めたので、講演や寄稿、番組出演で受け取るお金で暮らしていく」と述べた。全教組との戦いで敗北した「闘士趙全赫」は、韓国教育の未来のための戦いでは勝利できるだろうか。

崔英勲(チェ・ヨンフン)論説委員tao4@donga.com