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死因は迷宮入りか、国立科学捜査研が兪炳彦の死因解明に失敗

死因は迷宮入りか、国立科学捜査研が兪炳彦の死因解明に失敗

Posted July. 26, 2014 04:49,   

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国立科学捜査研究院(国科捜)が、兪炳彦(ユ・ビョンオン)セモグループ元会長(73)の死亡原因の解明に失敗した。ベールに包まれた兪元会長の生涯は、その死さえも謎として残る可能性が大きくなった。

国科捜は25日午前、ソウル陽川区新月洞(ヤンチョング・シンウォルドン)のソウル分院で、兪元会長の遺体の鑑定結果を発表した。今回の鑑定では、兪元会長の身体特徴である金歯や左手指の一部変形などが確認された。死因の一つとして挙げられていた毒物・劇物は検出されなかった。これを受け、青酸カリや農薬、蛇毒などによる死亡の可能性は排除されることになった。

しかし、その他にはほとんどの疑惑が解明されていない。遺体の腐敗が激しく、国科捜も窒息死や持病、外部衝撃による死亡の可能性を確認できなかったという。同じ理由から正確な死亡の時点も推定できなかった。鑑定結果を検討した民間の法医学者たちも国科捜と同様の意見だった。ただし、カトリック大学法医学教室のカン・シンモン教授は、「現場が毀損されていないという前提で、写真だけを参照すると、低体温による死亡と見ることができる」とし、体温下降による自然死の可能性を提起した。

死因の正確な解明が困難になり、兪元会長の逃走過程など足跡に対する捜査も迷宮入りするものと見られる。結局、検察・警察の手抜き捜査や不十分な初動措置に対する批判の声はさらに強まる見通しだ。 国科捜の徐中錫(ソ・ジュンソク)院長は、「最善を尽くしたか、疑惑を完全に解消するには、一部不十分なところがある」とし、「今後(兪元会長が着ていた)衣服に対する鑑定も行う予定だ」と述べた。