２４日、国会法制司法委員会と安全行政委員会の緊急懸案報告では、黄教安（ファン・ギョアン）法務部長官と金鎮太（キム・ジンテ）検事総長、李晟漢（イ・ソンハン）警察庁長官の辞任を求める声が溢れた。与野党議員は、兪炳彦（ユ・ビョンオン）容疑者を目前で逃し、捜査力を無駄にし、兪容疑者の亡霊を４０日以上追跡した無能な検察と警察を非難した。
朴槿恵（パク・クンヘ）大統領が先月１０日の閣議で検察と警察を厳しく叱責すると、軍まで動員して緊急会議まで開いた。しかし、兪容疑者はその時すでに死亡していた。朴大統領が４回も兪容疑者の検挙を促した。検察はその度に「検察と警察の情報共有は１００％問題なく行われている」と言ったが、決定的な情報は警察に隠していたことが明らかになった。
検察は全羅南道順天（チョンラナムド・スンチョン）の別荘を５月２５日夜に捜索した時、現地の警察に支援を要請すべきだった。検察は付き添いのシン氏だけを逮捕し、現場に隠れていた兪容疑者を発見できなかった。そして、警察の警備を配置せずに撤収し、兪容疑者に逃げる機会を与えた。すべて警察と足並みがそろわずに起こった大失策だ。検察が１ヵ月近く、別荘の捜索に失敗した事実を隠し、変死体が兪容疑者と確認された後になって公表したことはさらに悪い。検察は、兪容疑者が現金８億３０００万ウォンと１６万ドルが入ったカバンを置いて逃げた情報も警察と共有しなかった。警察は、兪容疑者が巨額の現金を持って「皇帝逃避」していると考え、近隣の山を捜索しなかった。
黄長官と金検事総長は、別荘で巨額の現金を発見した事実をいつ報告受けたのか明確にしなければならない。報告を受けなかったなら問題であり、受けても警察に教えなかったとすれば大問題だ。水拷問で亡くなった朴鍾哲（パク・ジョンチョル）君拷問致死事件の時も隠蔽・捏造が明らかになり、第５共和国政権に致命打となったことを想起する必要がある。
検察と警察のいい加減な捜査と協力の失敗は、仁川（インチョン）地方検察庁の崔在卿（チェ・ジェギョン）検事正の辞任と全南地方警察庁長官の職位解除で幕引きというわけにはいかない。検察と警察がしっかりと協力していたなら、兪容疑者を検挙できる機会は数回あった。そして変死体と遺留品を調べた警察と変死事件を指揮した検事が一度でも深く考えたなら、警察官延べ１４５万人を動員して全国２０万ヵ所を捜索し、軍まで動員することはなかっただろう。検察と警察組織を一大刷新するためにも、首脳部の問責が伴わなければならない。
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