ロシアが9日、旧ソ連崩壊以来初めて開発した新型宇宙ロケット「アンガラ」の打ち上げに成功した。シベリアの川から名前をつけたアンガラは、プーチン大統領が進めているロシア宇宙産業改革の柱だ。
ロシア国防部によると、アンガラ1.2PPは、グリニッジ標準時(GMT)で同日12時(韓国時間9日午後9時)、ロシア北部アルハンゲリスク州にあるプレセツク宇宙基地から打ち上げられた。それから21分後、ロケットに装着された模型の搭載体は、約5700キロ離れた、目標地点のカムチャツカ半島・クラー試験場に予定通り着弾した。
アンガラは旧連邦国家が提供する部品・施設への依存度を減らすため、94年からの20年間、約30億ドルをかけて、クルニチェフ宇宙センターで開発された。1.7トンから28.5トンに上る多様な搭載体を宇宙に打ち上げることができるよう、重量によって4つのタイプが制作される。専門家は、「今回の成功を受け、ロシアは自国の力で偵察衛星などを打ち上げられるようになった」と説明する。
アンガラを利用した有人宇宙船は2018年、現在建設中のボストチヌイ宇宙基地で打ち上げられる計画だ。