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大学院生の33%、「論分や研究不正の経験がある」

大学院生の33%、「論分や研究不正の経験がある」

Posted July. 11, 2014 03:53,   

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「自分が手がけた論文に、自分の名前が第2著者として上がったことだけでも、幸いだった」

ソウルのとある私立大学・大学院を昨年卒業したA氏(27、女)は最近、問題となっている長官候補らの教え子論文の「横取り」や「ただ乗り」を巡る議論と関連し、「学生らが書いた論文に、指導教授の名前が第1著者と記されることは、公然と行われてきた」と10日、打ち明けた。氏は、「論文を書いても、自分の名前が全く記されなかったこともあった」と話した。一部の教授は、論文を誰が書いたかとは関係なく、複数の教え子のうち、任意で選んで、自分を第1著者として名前をあげるなどしたという。

その教授は、「教え子管理」を口実にした。論文数の足りない教え子らの実績を満たすためだったという。不当だったが、誰も異議を唱えることができなかった。研究参加や論文審査に全てをかけている大学院生に、教授は、「スーパー甲」だったからだ。

A氏と同じ大学院に通っていたB氏(29、女)は、教授に嫌われ、厳しい代価を払わされた。外部のプロジェクトに当たり、教授の研究室で6ヶ月間働きながら、給料は1ウォンも受け取れなかったという。ほかの学生らは、公平に分けて給料を受け取った。

金明洙(キム・ミョンス)教育部長官候補を巡り、論文横取りや研究業績の水増しなど、さまざまな疑惑が持ちあがっている中、似たような経験をした大学院生らが大勢いることが、調査の結果分かった。

高麗(コリョ)大学・一般大学院の総学生会が今年4月と5月に、全国の大学生417人を対象に行った「大学院生の研究環境の実体を巡るアンケート」の結果によると、「論文や研究関連不正を経験した」という回答が33%(138人)に達した。最も頻繁に経験する論文関連不正は、63人が、「無縁な論文に名前を入れたり、参加者の名前が漏れたりすること」を取り上げた。19人は、「論文盗作やコピぺ」と答え、「論文代筆による金品授受」と答えた大学院生も6人もいた。

大統領直属の青年委員会は、このような積弊を正すため、最近、20、30代のひと230人からなる「2030青年企画団」と一緒に、大学院生の研究活動に関する実態調査を行った後、代案をまとめている。「大学院生の権利章典」を作る案も検討しており、早ければ来月、調査結果を発表する。