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ウォン高ショック、三星電子も影響圏内に

ウォン高ショック、三星電子も影響圏内に

Posted July. 09, 2014 04:18,   

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1990年代後半の第1次と、00年代半ばに次ぐ「第3次ウォン高ショック」が、韓国経済を襲っている。旅客船セウォル号沈没惨事などの影響で、実体経済が低迷から脱していないなか、金融市場では1ドル当たり三桁の為替相場が迫っており、今年下半期の経済は事実上、真っ黒な状態に置かれている。

当初、ウォン高による打撃は、急激な為替相場の変動に備えなかった中小輸出企業各社に集中するだろうという予測が多かった。しかし、三星(サムスン)電子すら、今年第2四半期(4〜6月)中の業績悪化を避けられなかったことが分かり、グローバル競争力を備えた国内の代表的企業も、ウォン高ショックの影響圏内に置かれているという見方が出ている。証券業界が試算する国内主要上場会社の下半期の業績予測も、悪化を続けている傾向を見せている。

8日、複数の民間経済研究所らによると、これらの機関は、予想より急激なウォン高の影響を考慮し、最近、次々と今年の韓国経済の成長率の予測値を、3%前半・半ばへと下方修正している。

韓国経済研究院は最近、ウォン高を反映し、今年の成長率を当初の3.5%から3.4%へと0.1%ポイント下げた。これに先立って、LG経済研究院も、ウォン高などの要因を挙げて、予測値を3.9%から3.6%へと、0.3%ポイント下げ、現代(ヒョンデ)経済研究院も、3.6%から0.4%ポイント下方修正した。

専門家らは、1997年、自由変動為替相場制度実施以降、ウォン高の傾向を見せた1999〜00年と05〜07年に続き、「第3次ウォン高時代」が到来している、と分析している。特に、最近のウォン高は、グローバル景気と交易が減速した状況の中で進んでおり、かつての第1、第2次ウォン高の時より、企業各社により大きな衝撃を与えるだろう、という予測が出ている。一方、三星電子は8日、今年第2四半期(4〜6月)の営業利益が7兆2000億ウォンと、2年ぶりに初めて8兆ウォンを下回ったと明らかにした。売上げも52兆ウォンと、12年第2四半期(47兆6000億ウォン)以降、最も低く集計された。