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シルムの世界遺産登録、北朝鮮高官が南北共同推進を提案

シルムの世界遺産登録、北朝鮮高官が南北共同推進を提案

Posted July. 03, 2014 04:06,   

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北朝鮮が韓国相撲「シルム」をユネスコ人類無形文化遺産に南北共同の登録を推進しようと提案した。登録が実現すれば、世界遺産に南北が初めて一緒に名を載せることになる。

ユネスコ・アジア太平洋遺産センター(イ・サムヨル事務総長)は2日、「北朝鮮の無形遺産保護庁がモンゴル・ウランバートルで開かれている『北東アジア無形遺産ネットワークと情報交流強化協力会議』で、シルムの登録を南北が共同で推進すれば良さそうだ、との旨の意向を伝えてきた」と明らかにした。

提案を持ちかけた北朝鮮の無形遺産保護庁のノ・チョルス次長は「シルムを手始めに冷麺、農楽舞といった民族伝統文化を一緒に登録すれば、かなり意味深いものになるだろう」と話したという。昨年に新設された同庁は、韓国の文化財庁に相当する機関で、ノ次長は局長クラス以上の高官だ。

韓国側は、北朝鮮の提案を歓迎する雰囲気だ。韓国は、これまで無形遺産、世界遺産、記録遺産の部門で南北共同研究や交流を継続して推進してきた。イ事務総長は同日、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「韓国政府が開催した世界遺産関連の国際会議に北朝鮮政府機関が参加するのも初めてのことだが、予想外の提案をしたので驚いた」と話した。

韓国は昨年まで、「キムジャン(キムチ漬け)文化」をはじめアリランなど全16件の人類無形文化遺産を登録している。北朝鮮は無形文化遺産の登録例がないが、最近申請した北朝鮮のアリラン民謡は今年11月に登録の可否が決まる予定だ。世界遺産では、高句麗古墳群と開城(ケソン)歴史遺跡地区の2件が登録されている。韓国は世界遺産と記録遺産に、それぞれ11件ずつを登録している。