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北朝鮮「新戦術誘導弾の発射実験に成功」…鶏龍台まで射程に

北朝鮮「新戦術誘導弾の発射実験に成功」…鶏龍台まで射程に

Posted June. 28, 2014 04:45,   

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北朝鮮は27日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が視察する中、新しく開発された戦術誘導弾の発射実験に成功したと明らかにした。朝鮮中央通信が同日、金第1書記が中央監視所で新型超精密戦術誘導弾の技術的諸元を把握し、発射実験を命じたと報じた。

北朝鮮が主張する戦術誘導弾は、前日に江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)の北朝鮮側の基地から東海(トンヘ、日本海)上に発射したKN09新型放射砲(多連装ロケット)を意味すると、軍当局は明らかにした。

軍関係者は、「北朝鮮がKN09の攻撃能力の検証を終えたようだ」と述べた。北朝鮮軍が保有する240ミリ放射砲の最大射程は50〜65キロメートルで、誘導装置がなく、命中率が低い。実際に2010年の延坪島(ヨンピョンド)砲撃の際、北朝鮮が発射した放射砲約170発のうち約90発は海上に、残りの約80発は延坪島内陸に落ちた。

一方、KN09にはロシア製の全地球測位システム(GPS)の「グロナス」が装着されているという。射程も最大180〜190キロメートルで、既存の放射砲の3倍以上だ。開城(ケソン)付近に配備すれば、烏山(オサン)や平沢(ピョンテク)の米軍基地だけでなく、各軍の本部がある忠清南道鶏龍台(チュンチョンナムド・ケリョンデ)まで攻撃が可能になる。軍消息筋は、「北朝鮮がKN09の標的誤差範囲を数十メートルに減らした可能性がある」とし、「これは北朝鮮の長射程砲の脅威が『量的攻勢』から『精密攻撃』に進化したことを意味する」と強調した。特に、金日成(キム・イルソン)軍事総合大学で砲兵学を専攻した金第1書記が視察し、KN09の発射実験に成功したことを大々的に報道したのも、このような情況を裏付ける。

軍当局は、北朝鮮が近くKN09の量産に入り、増強配備する一方、既存の放射砲に誘導装置を搭載する作業も本格的に推進すると見ている。放射砲はミサイルではなく砲弾なので、韓国軍が2020年代初頭を目標に推進中の韓国型ミサイル防衛(KAMD)体制では迎撃できない。

一方、米国は、北朝鮮のミサイル発射実験の成功に疑念を示した。CNN放送は同日、ミサイル発射を見ていたという米国防総省関係者を引用して、「北朝鮮に新技術開発の動きは全くない」と報じた。