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ストップ・ウォッチではかる追加時間、終了ホイッスルは主審の勝手

ストップ・ウォッチではかる追加時間、終了ホイッスルは主審の勝手

Posted June. 23, 2014 03:24,   

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「ストップウォッチというものがあります。サッカーではどうしてそれで45分を正確に測らないのですか」(読者のカン・ボラさん)

カン・ボラさんの考えとは違って、サッカーでもストップ・ウォッチを使う。それも2つも使う。待機審判が人目に付かない所で時間をはかるためにそのように見えるだけだ。

待機審判は一つのストップ・ウォッチでは試合の時間をはかり、もう一つでは試合の遅延時間をはかる。選手交替、負傷選手の治療、不要な時間稼ぎなどが出ると、待機審判は一つ目のストップ・ウォッチを止める。そして、同時に2つめの時計で試合の流れがどれほど絶たれたかをはかって、追加時間を決める。

このようにストップ・ウォッチを使っているのに、追加時間が長い、短いで議論が起こる理由は何だろうか。規則が曖昧なのがもっとも大きな理由だ。追加時間の基準を定義した国際サッカー連盟(FIFA)の規則7条は、「スローインやゴールキックなどで生じた試合の遅延は自然であるため、極端な場合でなければ、追加時間を与える必要がない」となっている。どの状況が極端であるかを判断するのは審判の裁量だ。

また、選手交替、ゴールセレモニー、審判の警告など、試合の流れが途切れる場合が出るたびに、普通30秒を伸ばすのが慣例だが、これも審判の裁量次第で差を置くことができる。このため、欧州のプロリーグでは待機審判がどのような事由でどれほど追加時間を与えたのかを記録する。

これが終わりではない。同じ条項には、「待機審判が公知した追加時間が残った試合時間を確定するわけではない」という内容も含まれている。追加時間の間、再び試合遅延状況が出かねないからだ。結局、いつ試合が終わるかは主審の手にかかっているわけだ。

すると、主審はいつ追加時間をたくさん与えて、いつ早く試合を終わらせるのだろうか。全米経済研究所(NBER)が、リーガ・エスパニョーラの試合を分析した結果によると、ホームチームが勝っている時は追加時間が短く、負けている時は長い。特に、ホームチームが1ゴール差で勝っている時は平均2分、1ゴール差でリードされている時は4分と、2倍の違いがあった。