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ブラジルW杯最高のヒット商品は「バニシング・スプレー」

ブラジルW杯最高のヒット商品は「バニシング・スプレー」

Posted June. 16, 2014 03:20,   

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ワールドカップ(W杯)が行われる度に、公認球はさらに速く正確になる。サッカー靴は軽くなり、ユニホームは機能性を増す。

今度のブラジルW杯でも技術の進化が確認できる。今大会の最高ヒット商品はまさに「バニシング・スプレー(Vanishing Spray)」だ。

13日、ブラジルとクロアチアの開幕戦から主審は缶の形のスプレーを持ち歩き、フリーキックの状況の度に白い線を引いている(写真)。フリーキックが出ると、主審はボールの周りにスプレーを撒いた後、10ヤード(約9.15メートル)を歩いて、守備陣営の壁の前に直線を引く。剃り用のクリームのようなこのスプレーは、人体に無害で、1分ぐらいすると、自ずと消える。

前まではフリーキックが出ると、守備手は少しでもボールの近くに壁を立てようとした。主審がホイッスルを吹く前に壁が崩れる場合も珍しくなかった。攻撃側も、少しでもボールをゴールに近く置こうとする傾向があった。しかし、そのスプレーがあると、いつでも規定どおりに正確にボールと守備壁の位置が決められる。

このバニシング・スプレーは、11年、コパ・アメリカ大会で初めて披露され、昨年、国際サッカー連盟(FIFA)20歳以下(U−20)W杯とクラブW杯でも使用された。米国プロサッカーリーグ(MLS)は数年前から、Kリーグも昨年からこのスプレーを使っている。

このスプレーを発明した人は、パブロ・シルバーという名を持ったアルゼンチンの事業家だ。彼はロイターとのインタビューで、「00年代序盤、、卒業生サッカー大会の時、うちのチームがフリーキックを得て、私がボールを蹴ったが、守備の壁がフリーキックの地点からわずか3メートルの前にあった。審判は何の措置も取らなかった。結局、うちのチームが負け、あまりにも腹が立って、この商品を発明するようになった」と話した。

彼は、02年、バニシング・スプレーを発明した後、商品に「9:15フェアプレー」と名づけた。9:15はフリーキックの状況で、ボールと守備の壁の間の最小距離だ。