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「兪炳彦から寄付を受けたルーブル美術館」 仏文化界で自省の声

「兪炳彦から寄付を受けたルーブル美術館」 仏文化界で自省の声

Posted June. 12, 2014 05:35,   

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旅客船セウォル号の実の所有者である兪炳彦(ユ・ビョンオン)元セモグループ会長の巨額の寄付にプライドを売り渡したフランス文化界に、自省を促す声が殺到している。

フランスの有力日刊紙・ルモンドは11日付けで、「ソウルでは公共の敵、パリでは博物館のスポンサー」というタイトルの記事で、「『アヘ』という名で活動しているアマチュア写真作家の兪氏を広く知らせたきっかけとなったルーブル美術館やベルサイユ宮殿での展示は、彼が多額の資金を寄付したためだ」と報じた。ルモンドは、兪氏が12年、ルーブル博物館に計110万ユーロ、13年はベルサイユ宮殿に、「水のシアター(Th´eatre d趕eau)」の補修工事の後援などの名目で、500万ユーロを寄付したと、明らかにした。

このような寄付の見返りとして、現在、フランス・パリのルーブル博物館内の第5展示室「古代ギリシャ、ローマ展示館」の入口の大理石の壁には、「アヘ(AHAE)」という名が、「グランメセン(Grand m´ec´ene)」の一つとして、黄金の名盤(写真)が刻まれている。ベルサイユ宮殿のネット上のサイトには、後援者のリストに「アヘ」という名が掲載されていると、フランス博物館専門オンライン媒体の「皆のためのルーブル」が報じた。

ルモンドは、「13年、チョンへジン海運が、乗組員の安全教育分野につぎ込んだ金額は、驚くべきことにわずか500ユーロだった」と指摘した。また、「最近、インターポールを通じて、パリで逮捕された兪元会長の娘のソムナ氏(47)は、04〜13年、家族が経営するグループ会社の金庫から600万ユーロを横領し、弟と共に、父親の作品のPRのため、多大な努力に勤しんだ」と伝えた。

ルモンドは、「ルーブル博物館の倫理憲章に、『後援者の活動が合法的か疑われたり、合法的納税義務を果たしていないことが疑われれば、後援者の寄付を断ることができる』と明記されている」と指摘した。

これを根拠に、ルモンドは、「もし、兪炳彦一家の後援金が、会社の公金横領や税金逃れの資金をロンダリングするためだったことが明らかになれば、フランスを代表するこれらの博物館のイメージは打撃を受け、さらに責任問題が持ち上がるものと見られる」と指摘した。

「皆のためのルーブル」のベルナール・アスケノフ記者は、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「フランス文化界が、セウォル号事件後も、プライドのため『アヘ』をかばい、賛辞を送るのは恥ずかしいことだ」とし、「ルーブル博物館内の大理石の名盤やベルサイユ宮殿のネット上のホームページに掲げられている『アヘ』の名を撤去すべきだというフランス国民の要求が高まっている」と語った。