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長城の放火容疑者「自分の同意なしに入院させられた」と供述 放火の動機か

長城の放火容疑者「自分の同意なしに入院させられた」と供述 放火の動機か

Posted May. 31, 2014 07:42,   

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全羅南道長城郡(チョンラナムド・チャンソングン)ヒョサラン療養病院・火災事故の放火容疑者のキム某容疑者(82)は、自分の同意なしに病院に入院させられたと供述し、警察が強制入院に不満を抱いたキム容疑者が、放火した可能性について取調べを行っている。

この事件を捜査している全羅南道地方警察庁捜査本部は30日、療養病院に火を放ち、29人の死傷者を出した容疑(現住建造物放火致死傷)で拘束されたキム容疑者が、「今月1日、病院への入院は、私の同意なしに家族によって強制に行われたことだ」と主張し、キム容疑者が腹いせに放火したかどうか、取り調べていると明らかにした。

キム容疑者は警察での取調べで、「入院当時、家族から睡眠剤10錠を飲まされ、入院させられた」と、強い不満をあらわにしながらも、放火容疑は強く否定している。警察は、プロパイラーなどの専門調査官3人を投入し、キム容疑者を取り調べている。警察の関係者は、「キム氏に、発火場所の3006号室に入ってから出てくる防犯カメラ(CCTV)の画面を見せたが、犯行を否定している」とし、「自分に不利な質問だと判断すれば、変なことを口にしたり、怒るなど、捜査に協力していない」と話した。キム容疑者の息子は、警察で、「CCTVに映った人は、確かに父親だ」と供述した。

キム容疑者の妻(75)は同日、東亜(トンア)日報の電話取材で、「家族らが合意して、夫を病院に入院させた」と話した。氏は、「4月30日、夫が部屋で倒れ、光州(クァンジュ)KS病院で、磁気共鳴画像(MRI)を撮ったが、『認知症末期』という診断が出たので、ヒョサラン病院に入院させた」と説明した。

警察は、別館3階のCCTVを分析した結果、キム容疑者が事故当日、発火場所の別館3006号室から出てきた後、有毒ガスが広まる前、すぐ出入り口の階段を通じて、建物の外に抜け出したことも確認した。警察はまた、遺族らが、「遺体の手首に縛られていた痕跡がある」とし、事故当時、「縛られていた」疑惑を提起すると、入院患者や救助者などを相手に、真偽を取り調べている。

一方、光州地裁令状専従の權泰亨(クォン・テヒョン)部長判事は同日、キム容疑者に対し、警察が申請した拘束令状を発行した。権部長判事は、「犯罪が明らかになり、逃走する懸念がある」と、拘束事由を明らかにした。