Go to contents

[コラム]デマを流す教師

Posted May. 14, 2014 08:16,   

한국어

「遺体を運ぶために(米国が)潜水艦を送った。とにかく9500億儲けたのだから、セウォル号を作ったわけでもなく、一度行って来いという感じでただ韓国に来たという。2隻来たそうだ。潜水艦。あいつらは救助の仕事もないので遊んでいる。…本当に『ディール(交渉)』が下手だ。韓国、愚かだ」。反米を基調としたデマだ。京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のある高校の期間制の生物教師(29・女)が先月22日、授業中に生徒に言った言葉だ。

◆当時はセウォル号が沈没して1週間が経ち、行方不明者の救助活動が真っ最中の時だった。ある生徒が市民団体に送った録音ファイルを聞いてみると驚かされる。国会が韓米防衛費分担金協議案を通過させたのを遠回しに言い、米国が9500億ウォンを得た見返りにセウォル号事故の収拾のために潜水艦を2隻送っておきながら、することがないので遊んでいると言った。「もう勉強しよう」と教師を制止したのは生徒だった。立場が逆だ。

◆公開した生徒は、「先生が『国家情報院がすでに(セウォル号で)遺体をすべて見つけておきながら、時間が経って見つけたように嘘をついた』と話した」と主張した。国家情報院がこの教師を名誉毀損で告訴し、13日に検察が捜査に着手した。「そんなに仕事がしたくないなら政府をなくすなりすればいい。いらいらする」、「漁船はあの船がおかしいということを感じたのが7時から7時半だと言っている。なのになぜその時間は見せないのか」、「本当におかしな国に暮らしている。メディアも統制されていて」という内容もあった。

◆教師が根拠もなくソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)で流れるデマを事実のように話したことに対して、一部のメディアが「表現の自由」と主張したことは本末顛倒だ。どうしてこのような人が教壇に立って生徒を教えることができるのか、今回の事件を機に期間制教師の資質を点検する必要がある。SNSに漂う言葉をそのまま話した女性教師を止めたのは、生徒のスマートフォンだった。情報化時代の陰だ。

崔永海(チェ・ヨンヘ)論説委員 yhchoi65@donga.com