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[社説]「潜水鐘万能」で欺いた一部メディアは責任重大

[社説]「潜水鐘万能」で欺いた一部メディアは責任重大

Posted May. 03, 2014 06:57,   

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アルファ潜水技術公社のイ・ジョンイン代表は、先月18日のJTBC「ニュース9」で、「潜水鐘(ダイビング・ベル)の技術で20時間連続で作業すれば、2、3日で3、4階と貨物室の捜索が終わるだろう」と主張した。放送後、ダウムなどのポータルサイトでは、潜水鐘を投入しない政府を非難する書き込みが溢れた。孫石熙(ソン・ソクヒ)アンカーは、イ氏が潜水鐘の投入のために珍島(チンド)に向かう直前にも再びインタビューし、行方不明者の家族に期待を抱かせた。

しかし、潜水鐘は成果を出すどころか、官民軍合同救助チームの捜索まで遅延させ、1日、事故海域から自主的に撤収した。イ氏は先月25日から30日までの間、5回にわたって潜水鐘の投入に失敗した。1日に辛うじて投入できたが、行方不明者を1人も捜し出すことができなかった。1週間も官民軍の救助作業に支障を与え、行方不明者家族を2度も失望させた責任は誰が負うのか。潜水鐘が万能であるかのように吹聴したイ氏と何の検証もなく報道したメディアは、知らん振りしている。

イ氏は2010年の哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没の時も座礁説を主張していた。今回は、「既存の(官民軍合同救助チームの)結果より良い成果が出た場合、これまで働いた人々の士気の低下と混乱が憂慮される」という弁解を並べ立て、「事業にチャンスになると思った」と本心を吐露した。

MBC記者出身で個人不正で辞職した李相ホ(イ・サンホ)氏も一役買った。ネットメディア「告発ニュース」の記者である李氏は先月24日、行方不明者の家族が李柱栄(イ・ジュヨン)海洋水産部長官と金錫均(キム・ソクキュン)海洋警察庁長官を取り囲む状況で、「政府が20時間以上潜水できる潜水鐘を使わない」と扇動し、その場で金長官が李氏に電話をかけ、潜水鐘を要請するよう迫った。

プロの妨害屋と中途半端な専門家たちが水を得た魚のように動くのは、一義的に信頼を喪失した政府の責任が大きい。しかし、彼らが「惑世誣民(世人を迷わせて欺くこと)」する場を与えた一部メディアの責任も重い。放送通信委員会は、社会的公器としての責務に反して人気迎合的報道をしたJTBCに対して厳しい制裁を与え、このようなことが再発しないよう警告しなければならない。