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[オピニオン]演劇性人格障害のホン・ガへ

[オピニオン]演劇性人格障害のホン・ガへ

Posted April. 30, 2014 05:52,   

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民間人潜水士を詐称し、沈没した旅客船セウォル号関連の虚偽内容をインタビューしたホン・ガへ容疑者(26、女)が昨日、出版物による名誉毀損の疑いで、警察に拘束された。セウォル号沈没事故から3日後の18日、総合編成チャンネル・MBNに出演したホン容疑者は、「船の中で、生存者の信号を聞いた」、「海洋警察が、民間人潜水士の投入を妨げている」と主張し、行方不明者の家族を傷つけ、救助に混乱を来たし、海洋警察の名誉を毀損した容疑がもたれている。

◆包囲網が狭まると、警察に自首したホン容疑者は、「私は、民間人潜水士と主張したことなどない。テレビ局のほうから勝手につけた」と主張した。放送作家がホン氏との電話内容を警察に示すと、「覚えていない」と言葉を変えた。しかし、民間人潜水士らが作業前に、名前や連絡先を書くA4用紙に自分の名前を書き、証明する写真を撮って作家に送り、自分のほうから先に接触を試みた事実が明らかになった。口さえ開けばうそをついたことになる。

◆ホン容疑者は一時、ガールズグループ・ティアラで、いじめを受けたファヨンの従姉を自任しながら、ソーシャルネットワークサービス(SNS)に、ティアラを批判する書き込みを複数掲載した。有名野球選手らと付き合っていると、SNSに告白したが、事実ではなかった。11年の東日本大震災のときは、東京在住の韓国人だと主張し、「愛する人が日本にいるのに、どうして自分ひとりで生きることができるだろうか」と、MBCとインタビューした。つい先日は、階間騒音問題で、隣人と喧嘩し、ゴルフクラブを振り回した。このようなつかみどころの無い行動に、ネットユーザーらは、暴いても暴いても中身が見えないという意味から、「たまねぎ女」、あっちこっちに出没するという意味から「ホン・ギルドンの娘」という異名をつけている。

◆変な行動の極みは、警察で見せた行動だ。SNSや周辺から聞いた内容を、あたかも直接経験したことでもあるかのように話したり、他人の人生を盗んだりしたのは、典型的な妄想症外、その中でも演劇性人格障害といえる。ホン容疑者は、周辺に記者らがいるときは、涙を流したが、記者らが引き下がると、即時に正気になり、食事もちゃんととっているという。彼女の人生そのものが演技であり、演劇の台詞だと考えているようだ。人格障害の度合いに照らし、刑務所よりは病院に送るべきかもしれない。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com