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さくさくとした梨やぱさぱさした海苔…韓国の農産物、米大陸で人気拡大

さくさくとした梨やぱさぱさした海苔…韓国の農産物、米大陸で人気拡大

Posted April. 30, 2014 05:52,   

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18日午後、米カリフォルニア州・ロサンゼルス(ロス)のとある韓国人経営のスーパー。週末を控え、クエト・マリア氏(37、女)が、買い物にきた。きのこや海苔、牡蠣などを買いに来たというマリア氏は、「月に1、2度はここで韓国産農産物を購入し、韓国料理を直接作って食べる」と話した。このスーパーの購入総括担当のキム・ビョンジュン取締役は、「韓国人のほか、韓国産農産物を求めている地元の住民らが増えている」と伝えた。

米国は世界最大の食品輸出国であり、輸入国でもある。韓国の米国向け農産物の輸出規模はまだ、米全体農産物輸入の10%にも達していないが、その潜在力は大きい。成長が続いている上、韓国製食品への関心が膨らんでいるからだ。11年は6億ドルに満たなかった米国向け農産品の輸出額は、12年は6億6400万ドル、昨年は7億4000万ドルへと伸びている。

ロスの現地を訪れ、世界最大市場の攻略のための韓国産農産物の輸出戦略について探った。

●多人種に見合う段階別戦略が必要

ロスは、米都市の中でも、韓国人が最も多く暮らしているところだ。全米の在米韓国人218万人の4分の1ほどの50万人が、ロスに集まっている。ロスが属しているカリフォルニア州は、白人比その他の人種の割合が最も高い地域の一つでもある。多人種が入り混じって暮らしている「サラダボール(salad bowl)」といわれている米国の縮小図ともいえる。

さまざまな人種は、チャンスであり、危険要因でもある。韓国と食文化が似ている中国人や、辛味に慣れているヒスパニック系を攻略し、成果を挙げれば、白人らが主に訪れているスーパーはもとより、高級市場のホールフーズなどにも、出店を狙うことができる。韓国農水産食品流通公社(aT)のイ・ウォンギ・ロス支社長は、「西部での反応がよければ、全米、さらには南米市場にも進出できる」と話した。

一方、さらに広い市場に挑戦せず、割合容易な韓国人市場に安住するリスクもある。実際、韓国人らが多い米フラートンには、一つの道路を挟んで、韓国人が経営する大手スーパーが3店舗もある。新しい市場を開拓するより、需要が保障されたところに集中しているのだ。

●さくさくした味の梨、高級海苔…差別化した強みを持つべき

米国は、大量生産する農産物が多い上、世界からさまざまな品目を輸入している。そのため、品質がずば抜けてよかったり、差別化された強みがなければ、地元市場を開拓することができない。

そのため、梨と海苔の成功は、注目に値する。梨は、それだけで競争力が高い。水分が少なく、ばさばさした味の米国産梨とは違って、韓国産はさくさくとした食感で人気を集めている。韓国産農産物を輸入し、現地に供給しているムグンインターナショナルのポール・シン取締役は、「12年は550トンぐらいだった梨の輸入量が、昨年は1200トンへと増え、今年は2000トン以上持ち込む計画だ」と話した。

海苔は、差別化したマーケティングで成功した例だ。韓国人がお惣菜として食べている海苔を、ここでは塩分を下げて、ぱさぱさした食感を打ち出して、健康菓子として紹介した。ハリウッドのスターらが好んで食べるほど、人気のおやつとなったため、参入壁の高いホールフーズやトレーダージョーにも、スペースを確保し、年間売上げ1億ドルの突破を目前に控えている。

農協中央会・ロス事務所のシン・ジェグン次長は、「はっきりした差別点がなく、韓国で生産した農安物をそのまま持ち込めば、失敗する確率が高い」と話した。