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清海鎮海運、経営難にも仁川〜済州航路を20年間独占

清海鎮海運、経営難にも仁川〜済州航路を20年間独占

Posted April. 23, 2014 04:09,   

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海洋水産部(海水部)がカーフェリー「セウォル」の運営会社の清海鎮(チョンヘジン)海運の実のオーナーのユ・ビョンオン元セモグループ会長一家に20年間、仁川(インチョン)〜済州(チェジュ)航路の独占を保障したことが分かった。清海鎮海運の経営状態が悪いにもかかわらず、この航路を独占できるようにしてあげたことと関連し特恵の疑惑が起こっている。

船道で済州を訪れる観光客が大幅に増えたのに、航路を独占してきた清海鎮海運が老朽船舶のセウォル号の増便と過積載に気をとられ安全性が大きく悪化したという指摘が出ている。

22日、海水部と海運業界によると、海水部傘下機関の仁川地方海洋港湾庁は、1999年、セモ海運が仁川〜済州航路の免許を清海鎮海運に売却するように承認した。海水部傘下の地域港湾庁は、航路別に新規免許を発行したり、免許の売却や増便などを承認できる権限を持つ。

セモ海運は清海鎮海運の実のオーナーのユ元会長が持っていた会社で、1997年、漢江(ハンガン)遊覧船事業の失敗で不渡りを出した。セモグループが金融圏に2000億ウォンの借金を負って不渡りを出したのに、海水部はユ元会長が隠しておいた財産で作った清海鎮海運に仁川〜済州など、セモ海運の航路免許を殆ど譲った。このため、ユ元会長一家は1995年セモ海運が仁川〜済州航路に就航して以来20年間この航路を独占した。

セモ海運は1991年海水部から仁川〜済州航路の免許を初めてもらった時も特恵疑惑が持たれた。当時、セモ海運は無理な航路買収で赤字が膨らんでいたにもかかわらず、仁川〜済州、済州〜麗水(ヨス)など、4つの新規航路の免許を集中的に取得し、設立2年ぶりに国内1位の沿岸旅客船会社に急成長した。

特に、海水部は仁川〜済州航路の免許をもらった後、1995年から船舶を確保できなかったセモ海運に数回にわたって免許認可を延長してあげた。当時、海運法によると、海水部は航路免許をもらった海運会社が1年内に船舶を就航させなかったら、免許を取り消すことができた。

海運業界では無理な事業拡張で経営難に直面したユ元会長一家の海運2社がこの航路を独占し、収益を極大化するために老朽船舶を無理に運営した余地があると見ている。

実際、海水部は仁川〜済州航路の利用客が急増したのに、他の海運会社に新規免許を発行する代わり、清海鎮海運のセウォル号就航を許可し、昨年11月からは毎週2回就航していたセウォル号の運航回数を週当たり3回に増やした。

海水部の関係者は、「離れ島を往来する船便が絶えないように、既存に就航した海運会社の収益性が維持される時に限って、他の海運会社の就航を許可する」とし、「仁川〜済州航路は事業性が低くて、新規免許を発行するよりは清海鎮海運がセウォル号を新たに投入するようにした」と釈明した。