Go to contents

生存者らのストレスが深刻

Posted April. 21, 2014 04:52,   

한국어

救助された生徒や教師、一般乗客らは、激しいストレスや不安障害を訴えている。特に18日、安山(アンサン)檀園(タンウォン)高校の教頭が死亡した状態で見つかり、遺体が次々と運ばれてくる過程で、生徒らは、「同僚らを置いて自分だけが生き残った」という「生存者症候群」まで見せているという。

高麗(コリョ)大学安山病院は同日、「檀園高校の生徒74人など、生存者76人の入院患者のうち、心理検査を受けた55人の患者のストレス指数について分析した結果、その大半が平均7.8〜8点に達した」と明らかにした。ストレスの度合いは、0〜10点で測定され、10点に近いほど、深刻な状態だ。統合災害心理支援団のコ・ヨンフン・スポークスマンは、「平均7.8〜8点ほどなら、重症以上の深刻な状態だ」とし、「生存者らの大半は、欝や不安症状がはっきりしている」と話した。

罪悪感も大きかった。高麗大学安山病院の車尙勳(チャ・サンフン)院長は、「葬儀場に入っている死んだ友人らへの悲しみが、生き残った生徒らの主なストレスとなっている」と話した。

事故直後のストレス障害を放置すれば、外傷後ストレス障害(PTSD)へとつながりかねない。大韓神経精神医学会側によると、PTSDは適時に治療を受けなければ、事故後、10年が経っても405ほどは回復されず、慢性化しかねない。

セブランス病院・精神健康医学科の安奭均(アン・ソクギュン)教授は、「急性ストレスのように、1ヵ月間で回復することもありうるが、人によって回復の弾力性が違い、症状はさまざまだ」とし、「正確な診断のためには、精神健康医学科の専門医から、1時間以上治療を受けなければならない」と強調した。

政府は、最初の事故日から1ヵ月以内に、被害者や遺族などを対象に、少なくとも1回以上の心理支援サービスを提供する計画だ。面談を通じて、ストレス障害の高危険群を弁え、精神健康医学科専門医などとの連携を通じて、持続的に管理するという方針だ。

大韓神経精神医学会や大韓小児青少年精神医学会も、今回の事故によるPTSDの早期発見や対処のため、学会レベルで、精神健康医学科の医師を募集し、支援に乗り出す予定だ。

生存者症候群で苦しむ生徒らのための案内文も配布される。教育部や京北(キョンブク)大学学生精神健康支援センターで製作している「愛する人を見送る時」というタイトルの案内文には、「死亡した友人との個人的思い出や、死亡した友人の長所について語るのは、哀悼反応に役立ちます」など、生徒らの心理的トラウマをどう克服し、対応すべきかについて詳しく説明している。

専門家らは、生存者らに十分な哀悼の時間を持つよう、支援すべきだと口をそろえている。グッドネイバーズ・よい心のセンターのオ・ジョンミ相談室長は、「自分のみ生き残ったという罪悪感、死んだ友人へのすまない気持ちを心に抱いている生徒らに対し、ただ、『大丈夫だ』とか、『忘れるべきだ』という言葉は、役に立たない」とし、「生き残った生徒らが、自分らの外傷経験について語ることができるよう、励まし、安定感を持つよう、待つべきだ」と話した。(テグ)カトリック大学の金政友(キム・ジョンウ)神学学部長も、「生徒らは、青少年期の死を理性的に理解しづらい時期だ」とし、「死そのものを思い浮かべ、苦しむよりは、死んだ友人らをどのように追憶し、痛い思い出を昇華させるかが重要だ」と強調した。