Go to contents

ワイパーの無い自動車が登場するか

Posted April. 21, 2014 04:52,   

한국어

各種塗料や化粧品の材料、色素などによく使われる「酸化チタン」が最近、湯気こもり防止商品の材料としても注目されている。この物質が光を吸収すると、表明に水玉ができずに広く広がる「超親水性(水ととても親しい性質)」ができるため。しかし、酸化チタンがどうしてこのような性質を持っているかは科学的に究明されていないため、応用商品の開発に足かせになってきた。

ソウル大学物理天文学部のジェ・ウォンホ教授(写真)チームは、酸化チタンが光を受けると、超親水性を持つようになる科学的原理を初めて突き止めたと、20日、発表した。この原理を応用すると、ワイパー無しにきれいな視野を得られる船や自動車用ガラスを作るため、安全運行に役立つものと見られる。

ジェ・ウォンホ教授チームは、自体開発した原子顕微鏡を利用して酸化チタンを観察しながら、様々な実験を繰り返した。この結果、酸化チタンが可視光線と近赤外線を吸収する場合、表面に電子ができ、この電子と空気中にある水分子が反応して独特な「吸着水層」が生じるという事実が分かった。この吸着水層は再び水玉を強い引力でひきつけて、超親水性を発生させるということだ。

ジェ教授は、「超親水性物質は雨水がつかない窓ガラスはもちろん、掃除が要らなくて効率が高い太陽光発電パネル用ガラスなどを作るのにも使える」と話した。

今度の研究結果は国際ジャーナルの米国国立科学院会報(PNAS)の4月7日付けの論文に掲載された。