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ゴーリーが戦力の60〜70%、アイスホッケーが面白くなる基礎知識

ゴーリーが戦力の60〜70%、アイスホッケーが面白くなる基礎知識

Posted April. 19, 2014 06:21,   

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問題一つ。野球は、よく投手のゲームだと言われている。それじゃ、アイスホッケーで一番重要なポジションはどこだろうか。正解はゴーリー(ゴールキーパー)。アイスホッケーはスピードが生命。パックが一方のゴール前から反対側ゴールに届くのに1秒あれば十分だ。当たり前だが、打ちまくられるシュートを阻むのがカギとなる。アイスホッケーではゴーリーがチーム戦力の60〜70%を占める、というのが定説だ。

問題二つ。フォーワード(FW)5人のチームとディフェンス(DF)5人で組まれたチームが対戦すればどちらが勝つだろうか。100%の確率でDFの方が勝つ。スポットライトは、ゴールやアシストを記録するFWに当てられるが、実はゴールを入れるよりは守る方が重用だ。

20日、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の高陽オウリムヌリ・アイスリンクで開幕した国際アイスホッケー連盟(IHF)世界選手権のディビジョン1・グループA大会を観戦するのなら、こうした基礎知識を知っておけば、より面白く試合を楽しめるだろう。

各チームの登録選手は22人だが、ゴーリー1人、DF2人、FW3人の6人だけが同時にリンクに立つことができる。DF2人、FW3人の5人1組をセットにしてライン(Line)と呼ぶが、たいがいのチームはゴーリー2人を除いて4つのラインを使っている。アイスホッケーは体力の消耗が激しいため、30〜40秒間隔で入れ替わる。

強いチームと弱いチームは、パワープレイで区別される。アイスホッケーは反則をした選出を、軽重に応じて一定時間退場させるが、このとき、数的に優勢なチームが展開するプレイをパワープレイを言う。パワープレイでゴールが決まる確率が75%になればうまいチームと言える。逆に数的に劣勢な状況をショート・ハンド(short-handed)というが、この状況を無失点で凌ぐことが重要だ。

北米アイスホッケーリーグ(NHL)では、選手間の殴り合いが見ものになっているが、世界選手権では殴り合いは禁じられている。しかし、そもそもが激しいスポーツであるため、前歯がない選手をよく見かける。アイスホッケー選手たちは、スティックやパックに当たってできて、前歯がなくなっていることを勲章と受け止めている。帰化選手では初めて太極(テグク)マークをつけたマイケル・スイフト(写真)やマイケル・ヤング(以上ハイワン)も、ときどき歯抜け顔で明るい笑みをうかべる。

グループA残留を通じて、平昌(ピョンチャン)五輪自動進出権の獲得を狙っている韓国は、20日午後7時半、強豪ハンガリーと初戦を戦う。