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充電容量3倍、充電速度は1000倍速い! 韓国研究陣が新バッテリー技術開発

充電容量3倍、充電速度は1000倍速い! 韓国研究陣が新バッテリー技術開発

Posted April. 17, 2014 03:29,   

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充電容量が既存のバッテリーより3倍に増え、充電時間は約1000分の1に短縮したバッテリー電極技術を韓国研究陣が開発した。1〜2時間かかっていた充電時間を数秒単位に大幅に短縮できるため、電気自動車の商用化に役立つものと見られる。

成均館(ソンギュングァン)大学のイ・ヒョヨン化学科教授(写真)チームは、韓国電子通信研究院(ETRI)と共同で、「垂直構造グラフェン・フレークを利用した高性能貯蔵装置」を開発したと、16日発表した。

イ教授チームは、バッテリーの性能を高めるため、「グラフェン」という新物質に注目した。グラフェンは炭素を原子1つ分の厚さに薄くした物質だ。研究チームはグラフェンを酸化させて作った「グラフェン・フレーク」を薄いフィルムに均一に張った後、このフィルムを筒状に丸めたものを摂氏1000度の高温で焼き、新しいバッテリー用電極を作った。

新しい電極でバッテリーを作って試験した結果、既存バッテリーより電気貯蔵量が200%増加した。電気自動車にこのバッテリーを使えば、最大走行距離が3倍まで増えるという意味だ。

バッテリーの内部空間が均一になったため、電気効率も向上した。バッテリーの充電速度を高めるためには電極内部の空いた空間(空隙)を一定に維持しなければならないが、電気貯蔵容量を高めた場合、バッテリー内部の空隙が狭くなるためこれを一定に維持するのが難しく、そのため充電と放電速度を高めるのが容易でなかった。

研究チームはグラフェン・フレークの張られた筒状のフィルムを切ることによりこの問題を解決した。試験結果、既存の高効率バッテリーと比較して、充電・放電速度が約1000倍速くなった。

今度の研究成果は米国化学会が発刊するナノ分野の国際学術誌「ACSNano」2日付のオンライン版に掲載された。