Go to contents

北朝鮮の平壌マラソン大会、外貨収入狙い外国人観光客に門戸開放

北朝鮮の平壌マラソン大会、外貨収入狙い外国人観光客に門戸開放

Posted April. 04, 2014 07:38,   

한국어

「隠遁の王国」北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)の街を走る気分はどんなものだろうか。

13日、平壌で開催される第27回万景台(マンギョンデ)国際マラソン大会に、初めてアマチュア選手と外国人観光客が参加すると、AP通信と米政府系の「米国の声」(VOA)が3日報じた。

中国北京の北朝鮮専門旅行会社、高麗ツアーは、AP通信に対して、「平壌のユニークさのために多くの人が関心を示している。今まで200人あまりがツアー参加を表明している」と話した。同社は、「観光客の大多数は、北朝鮮の首都平壌を自由に走りながら街の風景を楽しめることが、魅力的だと感じているようだ」と伝えた。

マラソン大会に参加した後、妙香(ミョヒャン)山、開城(ケソン)などを観光する5泊6日の観光商品は2100〜2400ドル(約222万〜253万ウォン)。3泊4日(1650〜1800ドル)も人気だ。米国ニュージャージにいる北朝鮮専門旅行会社「ウリツアーズ」の代表、アンドリア・リー氏は、「参加を申し込んだ人のうち半数以上が米国人だ」と話した。

1981年に金日成(キム・イルソン)の69回誕生日(4月15日)を記念して始まった同大会は、昨年までは中国、ロシア、アフリカから2時間帯の記録を持つプロレベルの選手だけが参加した。だが、今年からは、ハーフコースと10キロコースを追加し、一般の外国人観光客も参加できるよう門戸を拡大した。

参加者らは、7万席規模の金日成競技場を出発し、中国軍参戦記念碑を過ぎ、金日成総合大学を通る。また大同江(テドンガン)橋を渡って、平壌の東に向かい、川の土手沿いに競技場へ戻ってくる。

北朝鮮がマラソン大会参加対象を拡大したのは、外貨稼ぎが狙いと見られる。北朝鮮は昨年末、馬息嶺(マシクリョン)スキー場を開場したのの次ぎ、今年初めには特別貿易および旅行区域を作ると発表している。米国企業研究所(AEI)のニコラス・エバーシュタット博士(北朝鮮経済)は、「北朝鮮にとって、観光業はすぐ大金にはならないが、今後状況はいくらでも変わり得る」との見方を示した。

北朝鮮のように孤立路線を保っていたキューバーも1990年から観光振興政策を展開し、当時75万ドルに過ぎなかった観光収入が1999年には17億8000万ドルと、実に2300倍に増加した。