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金妍兒「スケートは見たくないが離れることはない」

金妍兒「スケートは見たくないが離れることはない」

Posted March. 05, 2014 06:52,   

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「フィギュアの女王」という重い荷物を下した金妍兒(キム・ヨンア、24)の表情はさっぱりしていた。4日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポク)永登浦洞のタイムスクエア特設舞台で行われた「E1と共に金妍兒選手帰国歓迎会」に出席した金妍兒は、明るい表情でファンの前に現れた。

イベントの開始と共に約50分間行われたトークショーで、金妍兒は選手生活の最後の舞台だったソチ冬季五輪を終えた所感や裏話、今後の計画などについて虚心坦壊に打ち明けた。

金妍兒はソチ五輪のフィギュアスケート女子シングルで、ショートプログラムとフリースケーティングでクリーンな演技だったが、開催国の新鋭アデリナ・ソトニコワ(ロシア)に敗れ、銀メダルに終わった。その後「判定論議」が世界的に起こったが、この席でも判定問題が主な話題になった。

これまで「結果に全く未練はない」と言ってきた金妍兒は、この日も毅然とした態度だった。「あきれたという思いはあったが、終わったということがうれしかった。結果を振り返ったことはない」と話した。また、「大会前は金メダルがどうしても欲しいわけではないと言いながらも、『金メダルが取れなければ悔しくないだろうか』と考えた。しかし、終わってみるとそれほど切実ではなかったと感じた」と打ち明けた。点数の発表後にバックステージで流した涙については、「ショートプログラムを終えた後も、夜にベッドに横になって、この時が来たことが信じられなくてこみ上げてくるものがあった。これまで我慢してきた辛いことが思い出された」と説明した。

引退の所感についての質問には、「スケートを見るのも嫌になってずいぶん経つ。今はやるだけやったので何の未練もない」と話した。

これまでの最高の舞台としては、ショートプログラムとフリースケーティングいずれも「クリーンな演技」だった2010年のバンクーバー冬季五輪と昨年の世界選手権大会、そしてソチ五輪を挙げた。

金妍兒が描く未来はどのようなものか。国際五輪委員会(IOC)選手委員に挑戦するかどうかについて金妍兒は、「IOC選手委員選挙に出る資格はあるが、100%なれる保障があるわけではない。具体的に考えてみなければならないが、まだそこまで考えていない」と慎重だった。

金妍兒は、「当分の間、試合と練習の緊張から解放され、ゆっくり過ごすだけでも幸せだ」とし、10年後の青写真を尋ねる質問には、「私はフィギュアスケート以外は何も分からない人間だ。指導者をするにしてもほかの仕事をするにしても、フィギュアスケートから離れることはない」と話した。