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人口減少期の「雑貨店」大学、構造調整が避けられない

人口減少期の「雑貨店」大学、構造調整が避けられない

Posted March. 04, 2014 03:00,   

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多くの大学が、文科・理科はもとより医学、芸術・体育系までほぼすべての学科をそろえている。韓国の大学競争力を弱める重要な原因だ。1990年代までは、大学は規模を大きくしてこそ発展できるという拡張論理が支配していた。大学進学を希望する高校卒業生が入学定員を大きく上回り、大学を拡張させることに特に問題はなかった。

しかし、多様な学科をもれなくそろえるために、世界の大学と競争するための「選択と集中」戦略は難しくなる。いったんできた学科は他学科と壁を作り、閉鎖的で非効率に運営される属性を持つ。大学の力量強化は後まわしにならざるを得ない。少子化傾向で大学は生存の次元でも構造調整が避けられない状況に追い込まれているが、雑貨店式運営は変わらない。東亜(トンア)日報取材チームが規模の大きな国内の私立大学38校を対象に学科数を集計した結果、大学1校当たり平均61.3個で、米国や英国の名門私立大学よりも10個以上多かった。

大学当局も構造調整に意欲を示しているが、現実的に進展しないのはすべての学科がそれぞれ「必要な専攻」として統廃合に強く反対するためだ。中央大学は2005年から構造調整を宣言し、77ある学科を40に減らす計画を立てたが、内部の反対で難航しており、現在54の学科がある。芸術系大学の場合、年間3万人以上の卒業生を輩出しているが、国内の条件を考えると「供給過剰」で失業者を量産している。

一部の専門家たちは、学科の構造調整が行われれば、人文学など就職が困難な学科だけが消え、基礎学問が崩壊すると主張する。しかし、大学が人文系の学科を減らしても人文学は必須学問なので大学内の研究や教育活動は続くだろう。国公立大学と私立大学の役割分担も必要だ。国公立大学は基礎学問を維持し、私立大学の中で競争力の劣る大学は特性化大学にする方法だ。大学の構造調整は避けられない。韓国の大学が躍進するための第一歩は、優れた学科と専攻を特化して深める作業でなければならない。大学が自ら構造調整できなければ、政府の介入が避けられないかもしれない。